1階のスタジオに組んでいたホームシアターシステム1式を、先月デジタル放送受信環境のある2階リビングに移設してからというもの、やはり家族が横をウロウロする環境で落ち着いて映画見れるわけ無く、すっかり映画見なくなってしまい、ちょっと後悔。でもやっぱり映画見なきゃ、という思いに駆られ家族が寝静まってからWOWOWデジタルで録りためたゴッドファーザーⅠ・Ⅱ・Ⅲを見ようと決意。なぜ、ゴッドファーザー見たくなったかというと、この日曜日、祖母の25回忌で全国からM家のファミリーが集まる。ファミリーといえばゴッドファーザーというのがフックにかかったわけ。実は今までゴッドファーザー見たことなかったのね。明日は休みだし、朝、詩音の散歩したら二度寝しようとの魂胆でⅠ・Ⅱまで見ようと思ったけど、Ⅰで3時間を要し、そのあまりの内容の濃さに疲れ果て、Ⅱは断念。
しかしマーロン・ブランド、その存在感、声、そして演技なのか地なのかわからない演技力、すさまじく渋すぎ。フランシス・フォード・コッポラ監督の映画俳優ってのはこういうもんなんだ、という陰の声がスクリーンにほとばしってるかのよう。そのマーロン・ブランド演じる、ドン・コルリオーネ親分の跡目を継ぐ、アル・パチーノ演じるマイケル、青年軍人として出てくる最初はアル・パチーノって気づかないくらいだったけど、跡目を継ぐ段になってすさまじいマフィアの親分の恐怖感を醸し出すジャガーチェンジ(豹変)ぶりに脱帽。
ボクは「仁義なき戦い」のマニアでシリーズ5作品のDVDを所持し何度も繰り返し見てるけど、このゴッドファーザーもボクのなかでそれに値する作品になること確実。ネット上の評ではⅠよりⅡが評価が高いので次の週末が楽しみですな。
先週の金曜日のことだが、仕事きりのいいところで切り上げてかねてより羨望の映画、レイを見に行った。夜9時過ぎからあるレイトショー。料金1200円なんですねー。安ィ!缶ビールとチーズバーガー、フライドポテト買込んで劇場内へ。シネシティは自由席の気軽さが良いですな。前から5列目の中央にゆっくり。
映画は、もう、そのまんま、昨年亡くなったリズム&ブルースの偉大なるレイ・チャールズの自伝映画なんだが、まず、ミュージシャンはもちろん、音楽好きならジャンル問わず、みんなに見て欲しい、実にスバラシイ音楽映画なのだった!♪主演のジェイミー・フォックス、アカデミー賞主演男優賞とってしまいましたが、よく演じてるというより、もはやレイの霊が乗り移ったといっても過言ではないほど、もう、ほとんど同一人物化しています。
幼少の頃、弟を自分の不注意から亡くしてしまったショックからの失明なのかな?そんな感じがしたけど、それに対する母親の厳しい愛情、ミュージシャンになってからの辛酸、差別、ドラッグ、セックス、音楽スタイルの変遷、新たなる創造へのチャレンジ、メジャーとの契約、成功、挫折、全てにわたるドラッグ禍、そしてそこからの生還。両手で自分の肩を抱くようにしてさするしぐさはクセかと思ってたら、あれはヘロインの禁断症状なんですね。もうなんていったらいいのか、激しすぎ、濃すぎ。ラストシーンは思い出すだけで胸が熱くなります。2時間半以上に及ぶ長編だけど、あっという間に終わってしまった。いやー、良かった。
で、余韻覚めやらぬまま家路につくわけに行かず、レイ見て行きつけの音楽酒場、レイボーンへ。
そこで、散々映画レイの話して、かけてくれたのがこのレコード、タイトル確認するの忘れたがな。いやー、ビックリ。映画に出てくるアトランティックレコードのスタジオでの吹き込みシーンで出てくる曲がワンサカ。帰ってアマゾンでCD買ったろー思ったけど、ないなー。でも、映画見て、レイ・チャールズのレコード聴きながら焼酎しこたま飲んでいい気分。飲みながら思い返せば、もう10年ほど前かな。レイ・チャールズが自分のビッグバンドと一緒に鹿児島市民文化ホール第一ホールに来たとき、Rちゃんとはりきって見に行ったの。どうやって手に入れたのか忘れたけど、最前列中央の席で、ボクはタキシード、Rちゃんはイブニングドレス着て行きましたよ。前座のビッグバンドがしょぼくってどうしたもんかと思ってたら、レイがマネージャに付き添われて登場。会場はヤンヤヤンヤの大喝采。そしてローズピアノに座って右足でカウントとりはじめたら・・・・・・もう信じられないほどの大スィング♪バンドが突然ノリノリのスィング感でドライブしはじめた瞬間のあの絵、今でも鮮明に脳裏に焦げ付いて離れない。
レイ・チャールズ、ずっと聴きつづけたいなー。また、観に行こうかな?ご一緒しませんか?
ここんとこ毎晩平日は、23:05のミッドナイトバスで帰宅して風呂入って、午前0時あたりからハーブティーの足湯つかりながらデジタル放送見たり本読んだりして1時半までには寝るのが日課。しかし、この日、BS2だったかな?何気に見てたら、「地獄の黙示録 完全版」はじまって、あと30分、あともう30分と引き伸ばしながら、そのままグイグイ引きこまれ、ついに最後まで見終わったときは3時半。当然、3時間睡眠で仕事に行きましたわ。しかし、この完全版、もうだいぶ昔オリジナル版を見たときの印象と全然違って見えました。まず、そのストーリー。オリジナル版は、まったく理解不能、というかワカがわからず、これがコッポラか・・と意味も無く感心していた気がしますが、この完全版は、とてもストーリーがわかりやすくのめりこみました。意外だったのが、あの有名な沼からニョリっと頭が出てくるシーン、あれてっきりマーロン・ブランドのスキンヘッドのイメージが頭にあったんですが、実際はマーティ・シーンがマーロン・ブランド演じるカーツ大佐を殺しに行くところだったんですね。他にも意外な発見が目白押し。5.1chサラウンドならではのヘリコプター爆音回り込みも堪能。公式サイトはこちら。
1週間に1本は映画見ること自分に課しておきながら、週末飲んだくれが続いて一向に見やせん。途中、ホームシアターの引越し(デジタル放送対応)などもあり、いろんなデジタル周りのテストや遊びが優先してゆっくり1本映画見ることすっかり優先準下がってた。何のためのホームシアターよ!?インリン様の姿態拝むためか?アホ!
そんなこんなの葛藤の中、「アイ・ロボット」を見てみたり。あ、コレ、 故手塚治虫の超名作「鉄腕アトム」を素材に浦沢直樹が描いた劇画「PLUTO」とおんなじ、ロボットと人間の共存は可能か!?ってのがテーマね。ふむ。ナルホド。2035年のシカゴの街、30年後ですから町並みはそう変わってないですな。あ、USの大都会は総じてそうですな。モダンな建築は古い建築を引き立てるための街づくりが随所に見られますな。お、人間様に混じってロボットが歩いてます。日本ではSONYとHONDA、TOYOTAが競って人間型二足歩行ロボット開発してますな。30年後というより、もっと早くこんななるかもしれません。あ、でも、知能が問題です。この映画でもいつロボットがプログラムを超えた自意識を持ちえるか、というテーマも扱っていて、コンピュータの基礎理論を考案したレイ・カーツワイル博士の「スピリチュアル・マシーン」を思い出しました。(この本、めちゃくちゃ面白い!左のMy bookshelfにリンクあり。)
あ、ほんで映画ですが、CGお金かかってますなー。ウィル・スミス、さすがALI役演っただけにアスリート並みの見事な身体、あと、いつもは悪役のジェームズ・クロムウェルが今にも死にそうな(映画ではすでに死んでいる)激やせでこの映画の展開をつくって行きますが、やはりなんつーかあれですな、人間にはむかったのは人間のエゴから人間を守るためだとか言う、あの名作「猿の惑星」の展開を逆を突いたパターンで一瞬ハッとしましたが、それならそれで革命戦士ロボとして徹底的にもとロボットによる社会革命をテーマにしても面白かったかなと。
実は、ボクは小学5年から高校2年までプロレスマニアでプロレスお宅だった。月刊ゴング、別冊ゴングを買い夜中ラジオを聴きながら読み漁り、昭和のプロレス史をほぼ頭脳内にメモリ、当地で行われる3団体(全日・新日・国際)の興行には全て足を運び、レスラーたちの宿舎までおしかけ追っかけしていた。しかし、古館一郎アナウンサーの登場で新日本プロレスが掲げるスローガン、「King of sports」に疑念を感じ、あ、スポーツとは違うんだ、と感じたときから、見るのをきっぱりやめていた。そして10数年後すっかり大人になって桜庭和志VSホイス・グレイシーの90分にわたる死闘を見て、感動、ココ5年ぐらいはPRIDE、UFC、パンクラスなどの総合格闘技、すなわちリアルファイトだけを見てきた。
しかし、昨年すっかりリアルファイトから足を洗い、エンタメプロレスに走っていた小川直也がPRIDEグランプリに参戦して、正直、小川選手を見直した。そしてそこで、アピールされるハッスル!?ひっかかった。このまま連れて行かれると、いつかハッスル!をPPVで見るときが来るのか?ハッスル劇場の情報に触れるたびにそんな不安感に襲われた。そんななか、偶然、インリン・オブ・ジョイトイなる奇妙な名前のグラビアモデルがハッスルに参戦する記者会見の動画ニュースをみてしまい、あまりの面白さにPPV(税込み2100円!)買おうかな?という不安に。その動画ニュースサイト、再度探すが見つからない。。あった、あった。コレだ!「私がインリン様よぉ」「暇でもてないプロレスファンの諸君、私をインリン様とお呼び!」で、鞭打ちのデモンストレーション、何なんだこのネェちゃんは!?アホか?でも、そのアホ徹し方が妙にカワイイ♪おまけに、3.2.1.ハッスル!ハッスル!ならぬ、3.2.1.モンスター!と自ら叫びM字開脚。そのあまりのエロカワイさにPPV買いは確信に変わった。まんまとインリン様に洗脳されることで興行主の策略にひっかかったわけ。こんなアホでカワイイおネェちゃんが小川と戦うのか?いったい小川は何を考えてるんだ!?元柔道世界王者とグラビアアイドルがプロレスをする。小川の割り切りぶりもアッパレ!
このインリン・オブ・ジョイトイなるタレント(?)、公式サイトがまたエグイ。彼女は台湾出身で10歳から日本で暮らしているレースクイーンを経たグラビアアイドルらしいが、この公式サイトでのメッセージはいったい何なんだ?(<コレばっか)かつてのテレサ・テンのような台湾政府肝いりの中華独立プロバガンダ戦士か?しかし、かなりアダルティーなコンテンツを含む。ヒラオカノフスキー・クラタチェンコなるロシア風日本人的名前のプロデユーサーも怪しい。ますますわからん!しかしその不気味さにますます興味がひかれるのは何故?
まあ、いいだろう。(高田総統風)正直言おう。インリン様見たさにPPV買いました。はい。しかし、メインのインリン様出場の試合以外はまったくダメ。全てが中途半端すぎる。しょっぱなのルチャは、ヘタすぎ。グラン浜田の晩年のほうがいい動き。その後の試合も総合出身のキングコングがヘタれな演技したり、WWEばりの控え室演劇もヘタすぎ。でも、でも、最後にインリン様が登場、その役(女王様!)へのはまりっぷり、その日の出場者のうちダントツNO.1!のプロフェッショナルなのであった。試合(と言っていいものか・・)中、ちょこまかリングを動きまわりながら、胸元にマイクなんかついてないのに、「この無礼者!」とか叫びながらムチで小川をピシャ、ピシャ。タッグパートナーのダンボビに「ダン、あとでご褒美よ!」とか地で叫んでるのがかすかに聞こえるのだ。このネェちゃん、完全にハマッてる。完全にこのショーを自分自身が楽しむことで観客を楽しませる、というプロフェッショナルエンターティナーぶり。途中、小川に馬乗りになり、ムチでのどを締め上げながら「参ったしないのぉ~」。苦しみもがく小川。なんて女だ・・。面白すぎるじゃないか!?そんで、最後はM字固めで圧勝の図で勝ち名乗り後、高田総統の指示でM字開脚ビターンで、観客、視聴者の皆さんを完全洗脳。この最後のショーだけで、PPV2100円の価値は十分にある。
最後にまじめなコメントを。世界最高峰の総合格闘技の大会(興行と言いたくない!)であるPRIDEを主催するDSEがエンタメプロレスであるハッスルを主催するのはあくまでビジネスなのでかまわない。しかし、ハッスルに絡む選手や関係者は、PRIDEとは一切切り離さないと、PRIDEの純度に対するイメージが傷つく。ハッスルを牽引する小川直也はもちろん、ケビン・ランデルマン、ジャイアント・シルバ、ダン・ボビッシュ、など過去PRIDEで命を削りあった選手がエンタメプロレスでおちゃらけたあと、PRIDEに戻るのはゼッタイにあってはならない。選手だけでなく、高田総統を演じる高田信彦、安生、島田、そしてリングアナKグラントもハッスルのリングに立った以上、PRIDEに姿を見せるべきではない。
インリン様、そこんところよろしくお願いします。
鹿児島中央駅横に9月オープンした九州最大の駅ビル「アミュプラザ鹿児島」内のシネコン「ミッテ10」のオープン招待券があたったまま未だに行けていなくってようやく来れたわけ。今回は初ミッテということで作品を観に来たっつーより映画館を観に来たって趣き。時間に余裕を持って出かけたつもりだったが入場の勝手がわからず結局ギリギリに。全席指定なんだけど「なるべく前で真ん中」ってリクエストしたら、もっと前も空いてたんだが、自分より前に誰も居ない、横にも誰もいない、っていう贅沢な座席指定に感激。劇場に入る前にはカウンターでレギュラーセットなるコークとポップコーンのトレー(450円)を購入し、劇場内へ。やはり最新の設備。実際前にお客さんは居なかったんだが、居ても全然視界に入らない。シートも座り心地良し、後頭部まで支えてくれるからラクチン。ドリンクホルダーは当たり前だが、ポプコーンを置くホルダーがあれば最高。
ところで肝心の映画「コラテラル」だが、相変わらずトム・クルーズのプロ根性には頭が下がる。冷酷な殺し屋を何の違和感もなくクールに演じきっている。仕事(殺人)が早く片付いているといって仕事の巻き添え(コラテラル)を食わされているタクシードライバーをジャズクラブに誘いジャズに関するうんちくをたれ、トランペッターに酒をおごりそして・・ここがジャズファンにとってもとらなくても緊張感が最大限に張り詰めたこの映画のイチバンの見所。しかし、ストーリー全体は、なんの必然性もない展開が折り重なっての結末にちょっと物足りなさを感じたかな。
トム・クルーズのクールさを楽しむ映画か。。★★★
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