ライブ

【門出】祝もりぶー55歳両腕ドラム復活記念 GoGo Live

Live220505 ・2022年5月5日(こどもの日)16:30~18:20Gogo20220505fl
・鹿児島市天文館Good Luckにて
・お客様:感染対策の上満席
・ゲスト:木原竜登さん(Piano)、種子田博邦さん(Piano)

・メンバー:ARIKAWA(Sax)SHUNSUKE(Piano)YUSUKE(Bass)TOM(Guitar)
MORIBOOM(Drums)

 6年前脳卒中でたおれ、右半身麻痺に。医者からドラマー復帰は無理、と診断されたけど、たくさんの人の愛とリハビリで発症から1年後に片腕ドラマーとして復帰。両腕での練習も再開したけど、痛いのでやめた。片腕ドラムの創出感が面白く、バンド仲間の協力でライブもできるようになったので演奏活動は片腕でイイか、と。でも、左手で頑張れば頑張るほど麻痺側の右半身がつるようになり、キツイ。

99130c16ca1a49fcb965b78d5b9d602b  コロナ禍でライブできなくなり、長年のバンド仲間とCD「蛍」を制作、片腕ドラムで内容も充実したものができ、全国的にも話題となり片腕ドラムのスタイルに自信が持て、可能な範囲でライブも重ねた。でも左つかえばつかうほど右半身がキツイ、イタイ。
 2021年の終わり、ずっとアドバイザーとして手伝ってきた鹿児島ジャズフェスティバルにまさかのドラマーとしての出演オファー!よし!コレでジャズドラマーもりぶー引退でいいかな、と。

 前座ながら引退の意を決したその鹿児島ジャズフェスティバルでのステージ・・・氣付いたら両腕で叩いててボロボロに。。えー!こんなんじゃ終われないじゃん!!2022年上半期両腕ドラム復帰するぞー!!!Dsc_4159

 そこから再び両腕ドラミングへのチャレンジロードがスタート。練習、練習、そして整体「輝く羽」でのニコリハリズムパートナー西綾さんによる献身的なリハビリ。練習、練習、リハビリ。練習、練習、リハビリ。

 そして迎えた今回のGoGoライブ。企画制作メンバー選定、選曲、プロデュースまで、すべて自分のやりたいようにやった。やらせてもらったんではない。自分でやったんだ!やりたいこと、それは「バンドやりはじめた10代の頃の初心にかえり、自分が好きな愛と平和に満ちた曲を、今の両腕で全身で、未来に向けてみんなで楽しむこと!」

 

 そのコンセプトを理解し難曲に挑んでくれた鹿児島ミュージシャンたち。あつまってくださった満員御礼のお客様方。いろいろ無理難題をきいてくれたライブハウスGood Luckのますみママとジミちゃん。ライブに向けた心身のメンテナンスを支えてくれたリハビリバディの西綾さん。そしてもりぶーの全てのあるがままを受け止めあたたかく見守ってくれた妻、理恵ちゃん。あ、もりぶー自分自身も!!!

 みんなで楽しめたライブとなってもりぶーは幸せでした。Gogo220505all
 天国のまこちゃんとポンタさんにも楽しんでもらえた!

 KYTの「かごピタ」でドラム教室元生徒の横山あさみアナウンサーにも特集でとりあげていただき、感謝感激!Kyt_moriboom

 これはゴールではありません。
 新たなもりぶー音楽の再出発の門出。
 次回は秋に計画。ゆっくりじっくりすすみます。
 ありがとうございます。

 

【再燃】鹿児島ジャズフェスティバル2021ウィンターセッションの出来事

269713864_4611222192259598_1476020206674 ・2021年12月24日(金)4日間のフェス最終日
・鹿児島市宝山ホールにて
・約700名様ご入場
・出演アーティスト:鹿児島ジャズフェスティバルWEBにて
・主催:鹿児島ジャズフェスティバル実行委員会

<<突然のオファー>>

 実行委員長にしてピアニストの松本圭使さんのオーガナイズで、2017年から毎年開催されている鹿児島ジャズフェスティバル。第1回目から毎年大きな成長とコロナ禍を乗り越えての変化を遂げ、今や国内有数のジャズフェスに。
 ボクは長年の鹿児島ジャズシーンと国内ベテランアーティストとのパイプから、第1回目から実行委員アドバイザーとして関わらせていただいており、今年もその役割でおったところ、松本実行委員長からなんと、出演のオファーが!耳を疑いました。。

 確かにボクはジャズドラマーだけど・・・鹿児島ジャズフェスティバルは、国際的に活躍する国内外のトップクラスのアーティストが「今の音」をぶつけ合う場。ボクなんか、40年近く演奏してるけど、鹿児島だけで演奏してきたローカルジャズマン。いいのか!?でも勝手知ったる松本実行委員長とのピアノトリオで、ベースも以前、東京でセッションしたことのある鹿児島出身のベーシスト伊地知大輔さん、ということで、ヨシやったるかー!の二つ返事。

<<不安と決意>>

 それでも、自分の身体の右半身麻痺という障害のきつさから、片腕ドラマーに転じてその面白さを発見しても、一昨年からのコロナ禍の中での数少ない演奏機会の度にこれが最後(ドラマー引退)のつもりでやってきたので、出演オファーの電話切った後「コレは圭使からの最高の引退花道というプレゼントかも」と頭をよぎったのです。269601736_4611222638926220_7062072628076

 思えば、ボクは元来ジャズドラマーというプレイヤーにして、ジャズクラブパノニカ故中山信一郎さんの遺伝子を継承してきたオーガナイザー。そんなボクの二足の草鞋姿を、松本圭使さんは10代の頃から20年近く見てきたであろうし、鹿児島にいてジャズで暮らす、とはそういうこと(演奏以外もできることは全てやる)であろう、と伝えられていたらウレシイな、とずっと感じてた。でも、知る限り国内にはそんな人材はあまりいない。プレイヤーがオーガナイズすると、プレイヤーが芸術表現に集中できる環境をつくれる。だから(プレイヤー松本がオーガナイズする)鹿児島ジャズフェスティバルは素晴らしい!と、ゲストアーティストの皆さんが口をそろえる。
 ボクも「みんなで育てるかごしまジャズフェス Sweet Potato Jam」の実行委員長として2011年から5年続けて主催、その心労たるやワカルつもりだけど、鹿児島ジャズフェスティバルも奇しくも今回5回目。そのスケール感たるや比較にならない、って!(笑)

<<本番当日起きた事>>

 さて、ボクの出番はフェス最終日のウェルカムステージ30分。いわゆる前座だけど、舞台は天下の宝山ホール、氣愛が入らないワケがありません。いつもなら入念に前もって曲構成や演出の打合せ、必要なら事前リハなど、できるかぎり最大の準備を行うところ、重ねて言いますが!舞台は天下の宝山ホールですから!でも・・・イベント運営で頭飽和状態であろう実行委員長松本圭使さんに、当日の演奏直前まで本番の構成について確認するのは遠慮しました。それは、プロのジャズマンたるもの、メモリー(何百曲と記憶)しているスタンダードナンバーを当日の音出しだけでステージを成立させられる、そんなジャズ本来のアドリブを重視したオーガニック(自然発生的)な演奏でオーディエンスを納得させられるアーティストだけをラインナップしてる鹿児島ジャズフェスティバルの出演者に、ボクを選んでくれた彼へのボクなりの敬意と感謝の気持ちでした。

269993053_4611221955592955_4099819209679  でも天下の宝山ホールで、本番まで何を演奏するのかわからない、というのはさすがに胃が痛くなったので・・・本番当日の早朝、彼の寝起きを襲って!!(笑)ボクはこの4曲をしよう!と提案しました。彼はさすが一流のジャズマン、即返で「やりましょう!」っと。

 本番1時間前に軽く20分ほどステージリハ。みんな驚くけど、これだけで本番演奏できるのがプロのジャズマン。やはりホールステージの緊張感は氣持ちイイな!
 そして迎えた本番は、MCも任されたけどいつもの面白おかしネタは封印・・・(笑)
 曲は・・・
 1. Beatrice
 2. Monk's Dream
 3. Brame it on my youth
 4. On green dolphin street

 演奏内容は、本番中、不慣れな共用ドラムセットを左手だけで演奏する位置関係のズレや、両足で踏み込むペダルスプリングの細かい張力加減がコントロールできず「あいちゃー!」の連続。。それでもこの最高の大舞台で3人、音を交換し合うのが楽しくて最後の曲では一部、右手もつかってみた!動いた!
 ウェルカムステージは配信されなかったので、関係者用のテスト配信動画を今観ながらこの原稿書いてますが・・・イイ!コレもりぶードラム!?素晴らしい!タイミングと音色、実にイイ感じのピアノトリオ演奏になっていて、ビックリ!

 そしてフェス最後のグランドフィナーレでも、出演者総出の中に入れてもらい、なんと両腕でドラムソロ!頭真っ白になり、力みすぎて右手も身体も全然動かず・・・ああああ!!!・・・ってなったけど、アーカイブ動画で観るとそれなりに様になってる!?

 

 <<再燃>>

 そして思ったのは・・・このままでは終われない!(笑)

 2022年1月、両腕ドラミングへの再チャレンジがはじまってます。

 

【持続】リズムハートドラム教室発表会ライブ2021&もりぶーワクワクバンドファミリーコンサート

Matome ・2021年7月25日(日)14:00~16:00
・鹿児島市イイテラス10Fホール
・参加生徒中学生~70代5人6組
・入場者:40名(会場収容半数)
・もりぶーワクワクバンド:
Chu Makino(Vo)シーゲル小野(Gt)新屋満規(Key)入尾野直樹(Bs)小川智大(Ds)
・主催:リズムハートドラム教室発表会ライブ実行委員会
・令和3年度新たな日常での文化芸術活動支援事業に係る助成対象事業@鹿児島県

 毎年春に実施していたリズムハートドラム教室発表会ライブが、コロナ禍で昨年と今年2年に渡り春の実行叶わず、実に2年半ぶりの開催。出場生徒も半減しながら、なんとかこの事業を持続化すべく、前半を発表会、後半をゲストミュージシャンたちによるファミリーコンサートとし、県の文化芸術活動支援の助成も受けてなんとかココまでこぎつけられました!
 この教室の発表会ライブの特徴は、生徒がやりたいことを全力で楽しみ、サポートミュージシャンはソレにプロとしてのスキルとマインドでガチで応える、というもの。だから文句ナシに面白いんです!感動するんです!

 今回は、東京在住の著名音楽家の皆さんの楽曲提供というご協力もあり、また県の助成がネットライブ配信もすることという条件もあり、はじめて自力によるネットライブ配信にもチャレンジ。ご協力いただいた著名音楽家の皆さんや、県外にお住みの生徒さん御親戚の皆さんにネットライブ配信でご覧いただきましたが・・・音質のお聞きぐるしさ、大変失礼しました!!オーディオインターフェースってのがいるんだって!?(泣;)

 しかし!パフォーマンスの内容は最幸でした!
 発表会ではラテン、バラード、Jポップ、ジャズ、昭和歌謡に大喝采大感動。
 ワクワクコンサートでは、フリーインプロにはじまり、ファンク、ジャズ、ロックの名曲が目白押しの笑顔満開大音楽会となりました。音楽界の大先輩方に最敬礼!
 おかげさまで、もりぶー文化芸術活動持続化のためのCD、本、Tシャツの物販も大盛況!
 
 しかし!!!!!!

 終了後の集合写真、撮るの忘れてました・・・・。
 でもコレは記録に残さず、記憶に残せ、という音楽界の大先輩方からの思し召し。
 ほんとに、やってヨカッタ!
 来年は普通に出場生徒さん数2ケタで盛大に笑顔満開大音楽会ドラム教室発表会ライブやります!
 出たい!ってかたはリズムハートドラム教室へ!!

【今の音】ナウズ・ジャズ・オーケストラ・コンサート2021

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・2021年5月8日(土)17:00~19:25
・かごしま県民交流センター県民ホール
・ご来場者様:約400人弱(施設側と事前に打ち合わせた制限数未満)
・出演:ナウズ・ジャズ・オーケストラ
・音響・照明・舞台:(株)舞研
・主催:ナウズジャズコンサート実行委員会

 2008年の山下洋輔さんとの種子島公演に端を発するベース坂口英明さん、サックス尾崎佳奈子さんとのナウズジャズシリーズも12年。今回のコンサートは、本年1月に完成したナウズ・ジャズ・トリオのアルバム「蛍」の完成記念公演が、本番1週間前にコロナ警戒レベルアップによる中止延期に見舞われた振替公演ながら、メンバーをトリオから13人のオーケストラに拡大、氣愛十分でリハーサル、制作準備、そして様々な感染対策を重ねて参りました。
 しかし!5月に入って全国はもとより県内でも感染急拡大、本番前日に県の警戒レベルステージが3に上がりと、緊張感は高まりました。

Mo_mc210508njo チケットを買っていただいたお客様方はいらっしゃるのだろうか!?

 こんな不安は外れ・・・密を避けるためか開場の30分以上前(開演1時間前)からゆるやかにしずかにお客様方はお見えになられ、幾度かの対応マニュアル供覧とオンラインミーティングを重ねた受付&場内整理スタッフが検温と消毒、そしてこんな状況でおいでいただいた感謝の氣持ちを伝えながら、予定会場時刻より20分ほど早めに開場、ご案内させていただきました。

 スタッフも最小限にするため、開演前のアナウンスは、坂口親分からの指名でワタクシ不肖モリタが拝命、いつものお調子亭ノリ太郎モードは封印して、ステージ上のマイクの前に立ちました。すると、おあつまりいただいたお客様方はもちろん、感染対策のため間引かれた空席からも、静かだけれども極めて熱い応援の「氣」におそわれ、もりぶーはたじろぎ、アナウンス中に感極まってしまったのです。。

 カラダを震わせながらいったん舞台袖に退くと、ドラムローディー&テック(ドラムのセッティングからチューニングと片付けまでを担当するスタッフ)のTくんが衣装の赤いジャケットに袖をとおしてくれながら「もりぶーセンセイ、今からですよ!」と氣持ちを切り換えてくれました。ううう、キミは不愛想だけど、ほんとイイやつだなぁ・・・。

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 コンサートはサックスの尾崎佳奈子さん作編曲の楽曲を中心に構成され、2部のはじまりではアルバム「蛍」のタイトル曲も演奏しました。お客様方の反応はいつもの「イェー!!!」は無く・・・熱い厚い拍手のみ!コレに応えるメンバーの熱い厚い音!

 コレが今回の「今の音」でした。

 コロナだろうが何だろうが、やるべきことを全力でやって、そこに「今」の氣持ちをめいっぱい込めること。そして一緒に音を出し合ったメンバーたち、おあつまりいただいたお客様方、素晴らしい音と光をつくっていただいた舞研さん、最高のおもてなし対応だったらしい(お客様方からのご評価)受付&場内整理スタッフたち、たった一人で緻密なドラムメンテに注力してくれたローディー&テックのTくん、急遽カメラマンを引き受けてくれたけんぼう、残念ながら都合によりいらっしゃれなかった皆様、告知宣伝にご協力いただいた皆様方、毎日ボクを支え続けるりえちゃんに感謝し、その氣持ちを伝えること。コレは変わらないし、変えられないボクのスタイル。Imgp4270

 新型コロナがステージあがりはじめて1年、こちとら甲東中学校の文化祭のステージにあがってからすでに40年!
 今回も右半身麻痺のカラダでキツカッタ、イタカッタですが、全力でやりぬきました!思えば生死の境をみた脳卒中発症から5年、よくぞココまで来れました。皆さんのおかげです。ありがとうございました!!!

各写真:モリタケンジロウ
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【積み重ね】Now's Jazz Trio Live 20200621

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・鹿児島市天文館DUENDEにて
・お客様:15名様
・出演:尾崎佳奈子(A.Sax, Clarinete、作曲)
    坂口英明(Bass)
    森田孝一郎(Drums)

 今年1月にボクのビョーキで長く休んでいたNow's Jazz Quartetを再始動させ、2月にはNow's Jazz Orchestraでホール公演を成功させ、さぁ今年はこのNJライブで盛り上がるぞ!っという矢先の新コロ禍で、4月に予定していたNow's Jazz Quartetライブが中止になり、以降の活動が白紙に・・・・105583081_304072610720226_10034423520283

 そんな中、リーダー坂口さんの音頭で、まず飲み会(笑)。しばらく活動ができないコレをイイ機会に、メンバーで作曲にも取り組む尾崎さんの曲を素材に、毎週日曜リハーサルを重ね、この期間トリオのサウンドづくりをじっくりやろう!っということに。

 全9曲すべて尾崎佳奈子オリジナル作品、ライブが中止になった4月から5月6月毎週日曜ガチのリハ。ビッグバンドやオーケストラ以外の小編成、特にトリオでこれだけリハを重ねたのは、いつ以来だろう!?
 ああでもない、こおでもない、ソレやってみよう、ダメだ、コレでやってみよう、の繰返しからイイ音、グッとくる調和とバランスが徐々に生まれ出でてくる快感!そして、ライブの達成感!

 今回のライブは、アフターコロナ対応ということで、20名限定要予約、消毒励行、マスク着用、ソーシャルディスタンス保持での実行。メンバーもお客様も久しぶりのライブ。イタリアンレストラン兼フラメンコスタジオという空間にいるひとりひとりが安心の距離感を保ち、ひとつひとつの音をじっくり味わいかみしめるようにゆっくり時間がすすんでいきました。

Dsc_0910  その場で自分の技量をぶつけあうジャムセッションはもちろんのこと、1.2回のリハーサルで本番というライブでも決して感じることのできない、3人の新しい音楽が出来上がりつつあるのを久しぶりに強く感じました。この音は積み重ねていくことからしか生まれてこない音です。
 静寂から生まれ、解放される音の調和。次のNJTの音を是非、聴いて欲しいです!

【根元】Now's Jazz Orchestra 寿限無2020

Njo200211omote_s ・2020年2月11日(建国記念の日)
・鹿児島市中央公民館にて
・お客様:約350名
・出演:Now's Jazz Orchestra
    ゲスト 高橋知己(T.sax)、園田智子(Piano)

 ジャズの成り立ちは、奴隷貿易の悲しい歴史の中からアフリカのリズムと西洋音楽の伝統が融合し・・・幕末の日本に迷い込んだアフロアメリカンが映画「ジャズ大名」で殿さまにスイングを伝え・・・日本初の西洋楽器楽隊が薩摩に興り・・・ながくておおくの旅の途中にNJO(Now's Jazz Orchestra)がある!?
 
 どんな道にもそのルーツがあり、そのルーツ(根元)たる伝統と文化への敬意を欠いた道に、未来は期待できません。
 今回、ボクがドラマーとして久しぶりに参加したこのコンサートは、「日本人のつくったうた」をテーマに、その曲に込められた氣持ちをフリージャズという手法で表現しました。86291434_2621404657977106_92032561795668
 作曲は本居長世、奄美民謡、山下洋輔、林栄一、そしてNJOメンバーの尾崎佳奈子。全曲のアレンジも尾崎佳奈子によります。
 
 その音は、美しさの中の狂氣と粗忽の混沌の渦にブルースとサウダージが飛込み、そこから音の郷愁と哀愁が生まれ、最後は静かなほほ笑みに包まれた大団円。数回のリハーサルを重ねながら、そんな音のイメージを育てていきました。
 結果は・・・そんな意図以上の感動的なステージができた。氣がします。

 みんながいろんな音(表現)を自由に出し合い、その氣持ちを受け容れ合う、そんな音楽で笑い合えたら、と願いつづけながら、これからも音をつないでいこうと思います。

84170406_1065882820454835_70997036432086  今回、このコンサートに参加させていただいたことに心から感謝します。
 ありがとうございました。

【祝詞】神雅乃調(カムサビノシラベ)音楽会@枕崎南溟館

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・2020年1月12日(日)15:00~17:00
・枕崎市文化資料館南溟館にて
・お客様:約140名超満員!
・出演:Art Scramble Of Kagoshima
 實吉國盛ちゃん麻呂の守(管楽器、祝詞)
 鈴木シナモンの守(洋琴、編曲)
 森田孝一郎もりぶーの守(太鼓、演説)
 客演 中島リカ姐さんの守(三味線、をどり)
 スピードキング小城の守(音響照明、音いろどり)

 ボクが大好きなフリージャズグループ「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ(AAOC)」へのオマージュとして4年前に結成した「アート・スクランブル・オブ・カゴシマ(ASOK)」は、1980年代のAAOC全盛期に新宿アンダーグラウンド界を席捲していたニュージャズシンジケート出身のちゃんサネさんのパフォーマンススキルがバンド結成をキメた。1578869225

 しかし、結成ライブを前に当時のピアノUEがビョーキ離脱、トラ(代役/エキストラ)を入れてライブするためリハーサルするも、リーダーのもりぶーまでライブ直前UEの後を追うようにビョーキ離脱。それから3年半の時は過ぎ・・・・UEは、鈴木シナモンに生まれ変わり、もりぶーもドラマー復帰した2019年の夏、ようやくASOK初ライブが実現。その演目がこの「神雅乃調(カムサビノシラベ)」。

 コレは、AAOCが人類の故郷アフリカへの原点回帰を目指すのと同様、我がASOKが目指すのは「和の精神」。ちゃんサネ扮する實吉國盛ちゃん麻呂の守が唱える和の言霊が宿る祝詞にASOKの即興演奏(フリージャズ)をからめるという、前代未聞の独創的音と言葉のフリーダムアートフォーム。このアイディアを育て、音と言葉で自由と平和を奏で広げていく、昨夏からの第2回公演が今回の神雅乃調音楽会@枕崎南溟館。

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 枕崎は、日本本土最南端の港町にして、風の芸術展を主導する世界有数のモダンアートのまち。そして、ちゃんサネこと實吉國盛ちゃん麻呂の守のふるさとでもありますので、ちゃん麻呂の守が唱える祝詞には、ふるさと枕崎への思いがたっぷりちりばめられました。
 でも開演するまでは、この祝詞とフリージャズという独創的なコンセプトが、枕崎市民の皆さんに受け容れられるのか、それよりもお客さんは観にいらっしゃるのだろうか!?という大きな不安がぬぐえぬまま・・・それが、開場前から長蛇の列、直前集客予想90数名を大きく超え、イスが足りず、高齢者多い過疎の町、屋外のベンチまで総動員の140名超満員。
 そんな満席の会場で繰り広げられた演奏は、途中飛び入りも入り、宇宙の成り立ちから生命の誕生、そして枕崎の四季、まつりからの世界の安寧まで。この神雅乃調は、開演前の不安を軽く吹き飛ばして枕崎の皆様に熱く受け入れられ、演奏後は多くの高齢者のお客様方が泣いて出演者に握手を求めるという感動のフィナーレで幕を閉じることができました。ありがとうございました。1578869222

 ASOKによる祝詞とフリージャズという独創的なコンセプト公演、全国各地の地域起こしにお役にたてるよう精進いたします。演奏依頼のお問い合わせは、リズムハート森田まで。

写真提供:すし匠五条様のブログと、fb友だち2名様より許可いただき転載
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【三方好】Autumn in ほほえみ JAZZ LIVE 2019

Hohoemi19110901 ・2019年11月9日(土)19:00~21:00
・鹿児島市吉野地域生活支援事業所ほほえみにて
・お客様:約90名
・出演:Swing Time> 森田孝一郎(Drums)、増田與八郎(Sax)
          鈴木シナモン(Piano)、有村譲治(Bass)
    Spetial Guest EMILY (Vocal)
・主催:社会福祉法人青鳥会様
・企画制作:リズムハート

 昨年に引き続き2回目のAutumn in ほほえみ JAZZ LIVE。昨年同様ボクのリーダーバンドSwing Timeの4人に、今年はスペシャルゲストとしてボーカルにエミリーを迎えて華やかに行われました。
 このコンサートは、様々な福祉施設事業所を吉野地区で展開する社会福祉法人青鳥会様が、地域との交流、還元を目的としたメセナ事業の一環で行われているもので、その趣旨に賛同したリズムハートが今年も企画制作させていただきました。
 今年の構成にはボーカルを入れたい、とのクライエント様からご要望で、白羽の矢をたてたのが、近年進境著しいエミリー。そんな売れっ子のエミリーが、多忙の合間を縫ってスケジュール調整し、出演を快諾してくれました!!Hohoemi19110902
 そんなわけで、クライエント様との打合せ、フライヤーデザイン、印刷、エミリーとの選曲打ち合わせ、事前リハーサル、ピアノスト鈴木シナモンちゃんによるSwing Timeアレンジ、メンバー間の楽曲情報共有、楽譜配布という企画制作作業も楽しくすすみました。そして本番当日は超サワヤカな秋晴れのお天気も功を奏し、昨年の約50名を大幅に超える約90名のお客様がご来場、大いにもりあがりました。

 選曲はジャズスタンダードと昭和のオールドスィング、そしてエミリーの十八番(オハコ)ディズニーナンバー。我がSwing Timeは、ジャズファン以外に楽しんでもらう構成を信条にしているので、この選曲はまさに絶好鉄壁の守備範囲。ご来場90名のお客様方の盛大なる拍手、掛け声、笑い声、歓声のおかげで、バンドとお客様が一体となってスィングした、まさしくSwing Timeでした。

 施設のスタッフの皆さんも昨年の経験が活かされ、各種ダンドリをテキパキと。バンド裏方としてお手伝いいただいたR様、K様には、カラダの不自由なボクに代わってのドラムと機材のセッティング、物販対応、記録撮影までホント助かりました!

Hohoemi19110903  そんな関係者皆々様のおかげで、バンド、お客様、裏方の三方好(サンポウヨシ)な一体感共有、リズムハートのコンセプトである「共音感巡」を実現できたほほえみスマイルいっぱいのジャズコンサートとなり、この音は今後さらに進化しますヨ!

 また来年もお役に立てますように!!

【再会】今津雅仁 MASATO Jazz 2 days

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・2019年9月15日(日)16日(祝)
・鹿児島市天文館ジャズスポットリレットにて
・お客様:2日間で約70名
・出演:今津雅仁(T.Sax)、宮里克朗(Piano)、坂口英明(Bass)
    森田孝一郎(Drums)、
・友情出演:尾崎佳奈子(A.Sax)

 テナーサックスの今津さんとは31年前のパノニカ。当時売出の今津さんがサックス1本背負って九州一人旅するのを、パノニカオーナーの中山信一郎さんが面白がってブッキング、鹿児島大学の学生ジャズピアノトリオだったボクたち(森田ドラム、坂口ベース、宮里ピアノ)とライブを行った。
 その直後、今津さんは売れに売れ、日本ジャズ大賞受賞、スィングジャーナル誌4部門(サックス、ジャズメン、ジャズグループ、作曲家)ポールウィナー独占という快挙を成し遂げ、人気実力ともに日本ジャズ界のトップランナーに!しかし・・・そこからのケガによる長いブランクからの復活。そこにはボク同様、医者からの再起不能宣告があったらしい。それを乗り越えた今津さんとの今回の共演。70362754_1347676685407139_25245789719751

 ボクも今津さんほどではないにしろ、ビョーキにより再起不能宣告を受けたが聞かなかったことにして、1年間のブランクを味わい復活を果たした再起不能宣告者ブラザースメンバー。
 今津さんがノリノリで

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ライブ前日に前ノリしてから、ずっと亡くなった中山さんや兵働さんとの思い出話を関西弁でしゃべくりまくる。その話をきいてると、中山さんと兵働さんがニコニコしながら、そこにいるよう。
 そしたら、そこに中山さんの亡霊が!!!!と思ったら、中山さんの弟でピアニストの秀樹さんがいて・・・今津さんとクリビツテンギョー!!!
  イベント初日のライブは30年ぶりでも、ちょこっとリハしただけで「よっしゃ、コレでいこかー!」とにかく今津さんの音楽は底抜けに明るく楽しい!だからこそバラードが心に深く沁みる。。
 で、本番は、満員御礼の大ハッピーもりもり盛り上がりの図。今津さんのブローテナーがメンバーとお客さん全員の心身を解放し、宮ちゃんのバップピアノがみんなをジャズパラダイスへ。坂口さんのベースがバンドサウンドを支え、ボクの片腕ドラムが音数少ないながらスィングしなけりゃ意味がナイ!!最後は右腕が動いてくれたヨ!!!
 イベント最終日は、サックスレッスンとジャズよもやまセミナー。最後は再起不能宣告者ブラザース2人で静かにギョービ(餃子とビール)打上げ。兵働さんが仁義なき戦いネタ、広島弁で参加したそうだったけど、ボクたち2日間で全精力使い果たし、疲れ果て無視・・・(笑)。兵働さん、ゴメンなさい!!
 今津さんの九州一人旅はまだまだ続きます。今津師匠の上方落語、いやジャズを!とくとお楽しみください!!!70348832_2401813843243734_62239918606002
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Sound Of Now 2@神雅乃調(カムサビノシラベ)

66519266_2220353611427421_59984613454758 ・2019年7月12日(金)19:30~21:30
・鹿児島市天文館music cafe 明日の地図にて
・お客様:約40名様満員御礼
・出演:アートスクランブルオブカゴシマ
  喇叭 ちゃんサネ
  洋琴 鈴木シナモン
  太鼓 森田孝一郎
​  客演・三味線 中島リカ

 ボクがドラマー復帰後の「今の音」を「今出したい人」と奏でるジャズライブイベント、Sound Of Nowの2回目は、神話とフリージャズのコラボレーション。1980年代の新宿を疾走したニュージャズシンジケートの元メンバー實吉國盛ことちゃんサネさんとボクとで以前からやっていたフリージャズ原人というユニットに、鈴木シナモン前世を加え、温めていたフリージャズグループ「アートスクランブルオブカゴシマ」の第1回ライブをやろうとしていた2016年はじめにシナモン前世が宇宙へ飛んでいき、同じ年の夏にもりぶーが地底に潜った。そして3年の時を超え、再結成をもくろんだ今、時代は「令和」となり、その音は神代の時代からリカ姐さんを呼び覚まし、ボクらの音は交わった。66454326_2391922607748288_82770854804874
 長い梅雨は未だあけず、退廃と自堕落な毎日を送る40人の市民を、もりぶー隊長がメガホンでアジり、ちゃんサネはちゃん麻呂となり、伝統的な大祓詞を読み上げる。そこに絡む原始ドラムと電子ピアノ、そして三味線の調べ。松田優作曰く「なんじゃこりゃ!」と岡本太郎曰く「ゲイジュツはバクハツだ!」が入り乱れ、山下洋輔トリオのダンシング古事記でもマイルス・ディビスのビッチェズブリューにもない、まったく世界に類を見ないフリージャズサウンドが生まれた瞬間である。
 あっけにとられる40人の市民と明日の地図の末永夫妻は、開いた口が塞がらず、過呼吸寸前。1曲30分の1st終了でやっと我に返る40人乗りのトランスジェットコースター。
 2ndは宇宙の創生からアフリカでの人類の誕生、アジアンモンゴロイドの祖先が旅路の果てに「和(輪)」を紡ぎ、最後は大切な人、モノ、すなわちそれぞれの「八百万神」に思いを寄せた音の旅。
 実はココに至る過程、入念な合宿リハーサルを積み、本番前も普段のジャズライブではありえない90分にわたるリハーサル。この積み上げがあってこその大成功!!
 当企画、ライブ翌日から大反響を巻き起こし、来年初頭、そして夏までオファー殺到中!
66812950_693796887732892_276408372583779  この神雅乃調(カムサビノシラベ)をあなたの街でも!
 お問い合わせは森田まで。。

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