【基本】DCFAドラムキャンプ14「リズム&ボイスでハッピーデイ!」
・2015年6月5日(金)~6日(日)
・静岡県掛川市YAMAHAリゾートつま恋にて
・参加者:80名
・ゲスト:秋葉隆行(ボーカル指導者)、おっくん(ボイスパーカッション)
・主催:ドラムサークルファシリテーター協会(DCFA)
毎年6月第一週末恒例行事のドラムサークルの祭典、DCFAドラムキャンプ14。今年は「声」をテーマに、全国から80名にのぼるリズムブラザー&シスターがあつまりました。以下は毎年恒例、もりぶードラキャン実行委員長によるふりかえり。とってもおいしいガーデンテラスでの食事や、絶景の森林之湯温泉、そして楽しい宴会の様子は割愛・・・。あくまでワタクシ個人的なもので、俯瞰できていない部分もあり、DCFA公式なものではありませんことご了解の上、参加された方は思い出し笑いにご笑覧、または来年の参考にご一読ください。(^^)/
●6月5日~6日午前<<DCFA会員勉強会>>参加者約30名
◎ ウェルカムドラムサークル
勝手知ったるDCFAの仲間に新たな風が吹きはじめました。
◎ DCFAのドラムサークル(DC)概念、DCFAの理念の共有
ぼんやりとしたDCの概念や、それに基づくDCFAの理念を言葉で言語化、しっかり共有することは、みんなで前に進んで行くのにとても重要。
◎ かずちゃんの音楽知恵袋~メロディック&ハーモニック~
初日と2日目午前は、DCFA会員勉強会。毎年多彩な勉強会テーマを設け実施していますが、今年のテーマはずばり「音楽」。ペースメソッド理論の国内における推進者であられる、飯田和子DCFA理事によります「かずちゃんの音楽知恵袋~メロディック&ハーモニック~」がメインコンテンツでした。
ドラムサークルの場でつかう楽器においては、ドラム&パーカッション類が中心になりますが、プログラムの終盤においては、サークルの成長に伴い、音階やハーモニーを取り入れ、さらにオーケストレーションを深めていく手法をとることが多いのです。そんなときに、つかえる手法とその理論について、みんなで実践を楽しみながら学び合いました。個人的には、トーンチャイムで12音階つかった現代音楽手法がとても興味深く、そのなんともいえない深い響き合いに悶絶してしまいました。
◎ ドラムサークルアイディア共有
2日目午前は、前夜に学んだメロディック&ハーモニック的な手法をつかったドラムサークルの実践と、そのクリティークを行いました。ひとしきりメロディ楽器つかったドラムサークルを楽しんだ後、ファシリテーターの意図と、そこで起きたことの受容、そしてその解釈など、活発な意見交換がなされました。このように起きたこと、起きえること、そしてそれらの意味することなどを言葉に言語化して共有することの大切さを、改めて実感いたしました。
●6月6日(土)午後<<ドラムキャンプ14本編/初日>>参加者80名
前日は雨、夜は大嵐だったのに、当局への打診が功を奏し、見事な晴れ!
◎ ウェルカムドラムサークル
午後からドラムキャンプ14本編からの参加者の皆さんを、リズムと音でお迎えするウェルカムドラムサークル。昨年のベストファシリテーター賞を受賞されたモグさんが、歓迎ムードたっぷり、ハッピースマイル全開で、今回特に多かった初参加者の方々への安心感を見事に引き出されていました。
◎ SFドラムサークル
DCFAが認定するスティミュレイティブファシリテーターのみんなが、ウェルカムドラムサークルの流れを引き継ぎ、さらに80人の一体感と共有感を育ててくれました。
◎ ドラキャンスペシャルナイト
DCFAドラムキャンプが、YAMAHAリゾートつま恋開催に復活してからの好例パターン、ドラキャンスペシャルナイト。今年は、初の試みで、DCFA理事スタッフバンドがゲストステージの前に、オープニングアクト!さすがプロ集団、実に多彩な才能を発揮、ゲスト前のステージをあたためました。

そして、メインゲストの一人、コーラス&ゴスペル指導者の秋葉隆行さんとその生徒さんたちによる、素晴らしいゴスペルステージ、そこにボイスパーカッションのおっくんがからみ、紅白歌合戦でもさく裂したその超絶ボイパ技巧に会場一同絶句!最後はDCFA理事スタッフバンドも参加者の皆さんも入り、全員で大団円。
全国津々浦々様々なライブイベントがありますが、この内容と充実度は、確実にココでしか味わえない文字通りのスペシャルナイトになりました。
●6月7日(日)<<ドラムキャンプ14本編/最終日>>
この日も素晴らしい日本晴れ!
◎ モーニングアクティビティ
朝はじまりのプログラムは、名古屋のファシリテーター、くみんちゃんにファシリテーターをお願い。外の緩やかな木陰で、カラダ動かし、笑顔を交わし、ジャンプし、うたをうたい、とっても素敵な時間でした。
◎ ゴスペルワークショップ
秋葉隆行さんの指導によるゴスペルワークショップ。ボイストレーニングから始まり、どうやって声で自分とその場を盛り上げて行くか?その流れは、なんだかとても非言語的で、アフリカ色いっぱいのたいへん興味深いものでした。やはり根っこはココなんだな、と。
◎ ボイスパーカッションワークショップ
紅白出演経験がありながら、今は保育士や気象予報士もしているおっくんの多彩な才能あふれるワークショップ。しかし、そんな多種多様な音を、声にして出すというパフォーマンスは、実際に楽器を演奏する人と同じように音楽とリズムを勉強し、さらにそのうえで声の打楽器化という、とてつもない開発練習努力の上に成り立っているものであること、これはものすごいことと思いました。
◎セレクトワークショップ
・ドラムサークルファシリテーションはじめの一歩
ドラムサークルファシリテーターやったことないけど、ちょっと体験してみたい。という方のための選択ワークショップ。しかし、ペッカー理事長中心に、めっちゃ楽しそうなドラムサークルやってはったような感じ? とにかく楽しそうでした。
・ドラムサークルファシリテーションアドバンス
ドラムサークルファシリテーター経験者の方が、ファシリテーションキュー(合図)を練習したり、新たなキューやシークエンスにチャレンジしたりしてみる選択ワークショップ。三原理事と妹尾理事のリードにより、とても基本に忠実な内容となっていたようでした。

・パーカッションベーシック
パーカッショニスト石川副理事長による、毎年一番人気のクラス。低音、中音、高音の出し方、叩き方、コンガの定番リズムパターントゥンバオ、そしてポリリズムまで。とても充実した内容でした。
・フリーダムセッション
意外に人気の高いこのコーナー。今年もフリーダムに盛り上がっておりました!!
・リアルフリーダム
音から離れて、つま恋の自然散策、温泉施設森林乃湯を堪能、ゴーカートやスポーツ施設の利用、木陰で昼寝などなど、真の自由時間。
◎ クロージングドラムサークル
終わりたくない、このままでいたい、音の渦の中、そのままであってほしい。毎年、そんな思いが交錯するクロージングドラムサークル。今年はペッカー理事長自らサークルをファシリテートしていただき、まさしく今回のテーマである「リズム&ボイスでハッピーデイ!」がそのまま表現されたドラムサークルとなりました。
ドラキャン参加者の中から昨年度の功績に対して授与される、ベストファシリテーター賞は、くみんちゃんこと名古屋のみのうらやすよさんに決定!さらにYAMAHA笑励賞が長野のトリッカーこと鳥川仁美さんに、そしてDCFA功労賞に東京のじゅんじゅんこと久慈圭子さんに授与されました。おめでとう!!
<<一番の大きな学び>>
5回目のドラキャン実行委員長をさせていただき、これまでドラキャンでは、打楽器、ドラム、パーカッション、ファシリテーションといった様々なキーワードでテーマを盛り込み、今回は「声」をテーマにし、感想アンケートを見ても、参加者の皆さんには大好評でした。ありがとうございます。
しかし、ドラムキャンプの一番のメインコンテンツは何なのか?それはやはり、ドラムサークル。
世界中のドラムがあり、パーカッション類があり、低音、中音、高音といった音域と、シェイカー、ウッド、ベルといった音色が混ざり合い折り重なり合い、アンサンブルとして調和し、その過程で個人と集団が自立していくドラムサークル。そこにうたやダンスなどの原初的な音楽要素、メロディやハーモニーなどの近代的音楽要素が加味されていくことで、さらにドラムサークルの価値や楽しみ方が増幅していくこと、あらためてこのイベントから学びました。
基本を抑えて発展・成長していく。これが今回のイベント対応を通じて得られた一番大きな学びでした。
参加者の皆さん、ゲスト及び関係者の皆さん、おつかれさまでした。
またお会いしましょう。
ありがとうございました。
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