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【受容】ドラムサークルカゴシマ♪81

Img02211s ・2014年4月19日(土)10:30~11:45
・鹿児島市青年会館そう舎にて
・参加者:大人5名+子ども1名
・ファシリテーター:森田孝一郎
 今回も参加者少なく、かなり焦ったけどボクも含めて7人、80分間いろんな発見に満ちたリズムを共有しました。
 ボクの実弟がその息子(ボクの甥っ子)と共に来てくれたんですが、その子は自閉症スペクトラム。ボクも含めそうでなく育ってきた人には無いであろう価値観と世界観、そして感性(純真性)で行動しているように感じます。
 まず、お父さんと共に会場に入らない。入ったかと思うと走り回る。でも機嫌はよさそう。ドラムサークルに近づいてきたかと思うと楽器を倒す。ベランダに出る。大人たちがヒヤヒヤその子のことを気にしながらも、タイコ叩き、その場をなんとか成立させよう、その子となんとかつながりを持とう、とする気持ちなどまったく無視しているかのように会場内を走り回る。それに振り回される父親。気になってリズムに集中できない参加者。
 
 一見、無秩序な場に見えます。大人たちは正直、困っています。冒頭、初参加のご夫婦お2人はボクやその子に気を使いながらも「こんなの何が楽しいの?」と思っていたかもしれません。いや、きっと思っていたはずです。しかし、この場はドラムサークルです。ドラムサークルファシリテーターはあきらめません。あつまってくれた人たちのためにその場から逃げられませんから。その場を構成する一人一人のつながる力を信じ、あらゆる可能性を試します。試します。そしてまた試します。
 そうしていると、その子がだんだんドラムサークルにからむ時間が増えてきました。そしてついにちゃんと椅子に座ってタイコを叩いたのです!しかも、ボクらと同じパルスを共有して、笑いながら、大人たちの顔を見ながら!その子の可能性を信じてリズム信号を発信し続けていたら、ちゃんとその信号を受信していたのです。健常者の子どもよりただ時間がかかるだけなのです。さらにドラムサークルの周囲をまわりながらマーブルマレットでリズムに合わせて大人たちのアタマをタンタン叩いてまわったのです。リズムの中で人の存在を認識し、つながり合おうとしていたのです。大人たちのリズムを伴奏にピアノも即興演奏してくれました。その音のなんと美しいこと!そのピアノの音は、そこでただ、流れていれば、ただの騒音雑音だったことでしょう。しかし、そのとき大人たちはタイコを静かに叩きながらその子のピアノの音を「聴いて」いたのです。それは確実に「音楽」でした。お互いがお互いを認め合い、尊重し合っていましたから。
 その子の親(ボクの実弟)は、日々その子のそんなところを見ていることでしょう。しかし、そういった障がいを持った子が身近にいない環境の場合、そのコミュニケーションは困難を極めることと思います。ドラムサークルがその架け橋になるのでないか、そんな思いで即興歌をうたったりしました。
 参加者は少なかったけれど、強力なドラムサークルパワーを7人で共有できた幸せな時間でした。
 ありがとうございます。
 次回は6/21(土)10:30~会場は同じく青年会館そう舎です。

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ドラムサークル」カテゴリの記事

コメント

Mさん
コメントありがとうございます。
参加者の初参加ご夫婦奥様より「最後泣きそうになった。楽しいというより、心地いい。」というご感想をいただきました。次回は是非ご参加ください。


ガチャガチャと静けさを感じます。
参加された方々の心に残る音楽会になったのではないかしら。
参加者の感想も聞いてみたいですね。

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