【反応】もくせいの花コンサート内薗恵理子トリオ「熱帯ジャズバナナ」
・2012年10月19日(土)18:30~19:30
・鹿児島市吉田公民館
・お客様:約120~130名ほどか
・出演:内薗恵理子(piano)、小松康(bass)、森田孝一郎(drums)
・ご依頼:NPO法人かごしまアートネットワーク
鹿児島市が周辺町村と合併した際、その町村役場の文化的有効活用をという目的ではじまった「五色の花コンサート」も今年で6回目。今回、ボクが企画提案し採用されたのは、昨年12月に同じく鹿児島市の自主文化事業でジャズコンサートをさせていただいた吉田公民館における、内薗恵理子トリオ「熱帯ジャズバナナ」と相成りました。
このトリオのレパートリーはアントニオ・カルロス・ジョビンやセルジオ・メンデスのブラジリアンナンバー、そして内薗さんのオリジナルという構成で、ブラジルのドラマー、ミルトン・バナナのトリオをモデルにしています。昨年から活動し、場の状況に応じた柔軟な対応自体をメンバー同士で楽しめる余裕が出てきた感じがします。
今回ピアノがステージ下に設置されていたため、それを活かし、演奏者とお客さんがより同じ空間を共有できるようジャズクラブ的なセッティングにしてみました。周辺地域の住民の皆さんを中心としたお客さんたちは、そんな演奏者と同じ目線の慣れない距離感からか、最初は緊張の面持ちでしたが、心地よいサンバやボサノバのリズムにだんだんと緊張もほぐれ、手拍子こそ出ないもののだんだんと肩や腰がゆれはじめているのを見逃しませんでした。それに、ジャズコンサートなんて慣れていないはずの小さな子どもたちが、まだ素直になりきれない大人たちをしり目に、ジャズコンサート特有のアドリブソロの後に拍手してくれていたこと、その行為がお約束では無く、素直な反応であること、あらためて気づかせてくれました。
ジャズは即興による難解な音楽と誤解されがちですが、その即興行為には演奏者同士はもちろん、お客さんたちとのコミュニケーション含めた、その時々に応じた必然性があり、自分たちの音でお客さんたちに真摯に語りかければ、誰でもきっと受け入れてくださり、楽しんでいただける音楽であると信じています。
だから普段の街のジャズライヴだけでなく、このような地域へのアウトリーチ活動としてのジャズライヴにより、ジャズファンでない方が地元ジャズミュージシャンの演奏に直接身近に触れていただくことで、普段の街でのジャズライブも活性化するものと考え、今後も積極的に提案、実施させていただきたいと思いました。
このような機会をいただき、ありがとうございました。
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