【交流】韓日ドラムキャンプin釜山
・2012年3月17日(土)~18日(日)
・韓国釜山市BTCアカデミー
・参加者:韓国28人日本13人
・ドラムサークルファシリテーター:ペッカー、森田孝一郎
・主催:韓日ドラムキャンプ実行委員会(カン・ヨルさん、普天間毅さん)
韓国人と日本人との交流を深め、韓国にドラムサークルを紹介する、というとてもわかりやすいコンセプトで行われた、今回の「韓日ドラムキャンプin釜山」、思えばボクがドラムサークルファシリテーターを志した6年前、今回一緒にドラムサークルファシリテーターとして行動を共にさせていただいたペッカーさんによる、宮崎でのドラムサークルがそのはじまり。そこからボクはドラムサークルファシリテーターを志し、その後の九州ドラムキャンプへとつながり、そこへ合流した沖縄でドラムサークルファシリテーターを志す同志たちが、韓国釜山芸大カン先生との縁とドラムサークルをつないでくれ、カン先生も静岡でのDCFAドラムキャンプや福岡でのドラムサークルに参加してくれて、それらの交流の中から今回の韓日ドラムキャンプが実現しました。まず、それら一連の出来事にかかわってくれたたくさんの皆さんに深く感謝します。
それでは、韓日ドラムキャンプ本編のレポートです。旅の珍道中は別途アップします。
【ドラムキャンプ1日目】
・準備 11:00~13:45
開始直前でお隣の研修部屋から「音を出されては困る」とのクレームでトラブル発生。しかしここでもカン先生の機転の効いた判断で開始直前の会場変更。しかし、これが功を奏し、結果大成功。そういう状況変化を楽しむのもドラムサークルの妙味。この時点ではまだほとんどが韓国人参加者で、みんなでワイワイ楽器移動、そうこうしながらだんだんと韓国のアフリカンドラムチームの皆さんが早速ドカスカ叩きはじめ、それに韓国の伝統太鼓音楽チャンゴ、サムルノリの皆さんが加わり、自然と会場はにぎやかな韓国リズムがうごめきはじめました。
・オープニングドラムサークル(F:森田) 14:00ごろ~15:00
日本人参加者たちの到着を待ちながらボクのファシリテーションでオープニングドラムサークル開始。最初は韓国人だけで盛り上がり、自己紹介タイムに。みんなまだはじめてのドラムサークルに緊張の面持ちでとてもシャイな感じ。
そうこうしているうちに、日本人も徐々に増え始め、にぎやかになってきました。しかし、ボクも含め慣れない環境でのドラムサークルだったり、ドラムサークル自体がはじめてだったりで、みんな一様に表情は硬く、笑顔の乏しいドラムサークルに。そんな事態からみんなを脱却させてくれたのは、やはりペッカーさんでした。やはり、Smile ! ですね。
・レクチャー1「ドラムサークルとは?ドラムサークルを楽しみながら学ぼう」(F:森田)15:00~17:00
韓日参加者全員が揃い、実際にみんなでドラムサークルを楽しみながら、その目的や変化について解説を交えながらすすめました。
この時間帯で私が意図したのは、[全体の一体化]>[部分的チームワーク]>[属性の融合]>[全参加者の祝福]>「再度全体の一体化」という流れをもとに、一人一人の参加者やサークル全体の変化を読み取りながら、とくにほぼ全員がドラムサークル初体験である韓国の参加者の皆さんにドラムサークルへの理解を少しでもすすめてもらうことでした。
日本人参加者はほとんどドラムサークル経験者、韓国人参加者はほとんどが打楽器奏者で、そのお互いの融合の度合いや、ドラムサークルに対する理解の進度が手に取るようにわかり、最後は楽器を使わないクラッピングドラムサークルできれいに仕上げることができました。
<<オリエンテーション>>
<<チェックイン>休憩>><<夕食>>キムチ、キムチ餃子、プルコギ?、ごはん、チゲ、とうふ、など
・レクチャー2「ヒーリングドラムサークルを楽しもう」(F:ペッカー)19:00~20:45
夕食後のペッカーさんによるヒーリングドラムサークルは、シェイカーパスによるアイスブレイクで場を和ませた後に本題にはいっていく手法で、サウンドスケープを軸にしたその流れがとても自然で参加者の安心感を増幅させ、その後の深い交流に大いに影響を及ぼしたように思います。
まずは、シェイカーパスに続いてシェイカーだけのドラムサークル。この頃には、参加者全体にドラムサークルに対する理解がだいぶ深まり、韓国人と日本人が笑顔を共有しながら積極的に楽しみ始めました。
そしていつのまにかペッカーさんお得意のサウンドスケープ(音の情景)で、ヒーリングドラムサークル開始。初めて会った韓国人と日本人がみんなで南の島で朝のお散歩。風の音、小鳥のさえずり、その他いろんな音が折り重なりイメージを膨らませていきました。そこにペッカーさんのインディアンフルートの音色が、曲としてのイメージを具現化、照明も落ち、希望者はサークル中央に寝そべり、癒しの時間はどんどん深まっていきました。
驚くべきことは、通常サウンドスケープに必ずと言っていいほど使う、オーシャンドラムやサンダードラムにレインスティック、そしてフレームドラムなどヒーリング系の楽器がほとんど無い状況で見事にヒーリングドラムサークルが実現したことです。「あるものをつかう」「あるものでできる」ドラムサークルをあらためて深く学ばせていただきました。ありがとうございます。
韓日ドラムキャンプの初日が、この時間でかなりクールダウンされ、体験が定着化されたところ、まだ予定時間が30分ほど残ったので、そこからアフリカンドラムサークルへ突入、再度エネルギーを燃焼、燃焼、ぐっすり眠れるパターンへ。かと思いきや、ここから同じ場所でいつ終わるともしれぬ音楽大宴会へ突入したのでした。。
【ドラムキャンプ2日目】
<<朝食>>キムチ、ごはん、つくねみたいなの、など
・モーニングドラムサークル(F:ペッカー)09:00~09:45
スローで静かにゆったりとしたリズムで、徐々に徐々に起き抜け朝食後の身体にやさしく刺激を与えていくようなモーニングドラムサークル。そして今回の韓日ドラキャンの日本人側担当であるマッキーが、沖縄宮古島からかついできてくれたサウンドシェイプセッションで、完全にお目覚め!この朝、ゆっくり静かに心身を揺り起こしながら、カンタンなことを積み重ねていき目的地へちかづけていくファシリティブな手法は、その流れがとても自然で美しく、たいへん勉強になりました。
・レクチャー3「パーカッションスキルワークショップ」(F:ペッカー)09:45~11:20
-ラテンベーシック編(マンボ)
コンガの奏法を軸に、クラーベのリズムに乗り、みんなでマンボ!
-アフリカンリズム編(クク)
韓国アフリカンチームが大貢献!
・レクチャー4「ドラムサークルファシリテーションワークショップ」(F:森田)11:30~12:15
ドラムサークルファシリテーターの示す代表的なシークエンスであるカット&ゴー(一斉停止と再開)にしぼって、希望者にドラムサークルファシリテーションを体験してもらい、そこから何を学び合えるかというプログラム。テンポキープしながらのセンターイン、参加者全員とのアイコンタクトとボディランゲージによるアテンション、カウントの提示、ストップのキュー(合図)、再開のキューと、シンプルなシークエンスながらそれを成功させるには、いくつもの段階を踏まえねばなりません。9人の参加者がチャレンジしてくれましたが、そこで起きることはファシリテーター経験者にとっては、自分のファシリテーションに、ファシリテーターを志しているわけではない参加者にとっても、日常生活で複数人に対峙しなければならない場面で役に立つ状況が再現される、学びに満ちた時間でした。
<<昼食>>キムチ、ごはん、など・・・
・ジャンプインドラムサークル>フィナーレドラムサークル (F:森田)13:00~14:10
午前中のレクチャー4での体験と学びをもとに、自由にジャンプイン(誰でも自由にセンターインしてドラムサークルファシリテーションキューを出してみる)を楽しみながら、フィナーレドラムサークルへ突入。これまで2日間の体験値がお互いを結びつかせ、仲良くさせ、とても居心地の良い安心感と愛情に包まれたリズムに乗って、次から次に韓日入り乱れてジャンプイン。みんないろいろな個性豊かな動きや表情、意外な展開などあり、まったく先の読めない展開。楽しい!!
しかし、このジャンプインタイムから出てくる、特に初体験者のその様々な手法は、ドラムサークルファシリテーター経験者にとって、とても示唆に満ちた学びにあふれたものだったと思います。
そしてそのままみんなスタンディングドラムからパレードへ移行し、ファイナルへ!そこでも最後にみんなの思いをひとつにしてくれたのはペッカーさんのボイスコール&レスポンス。昨日はじめて会ったばかりの韓国人と日本人が、この2日間でとても仲良しになりました。
・修了式>フォトセッション(F:カン先生)14:10~14:40
参加者一人一人がみんなのリズムと笑顔で祝福され、カン先生から修了証が授与されました。
みんなそれぞれが、この韓国人と日本人の交流を紡ぐドラムサークルという画期的なイベントに参加できた深い感慨とよろこびに満ち溢れた表情ながら、カン先生の素っ頓狂なジョークやリアクションにみんな大笑いしながらの修了式。そして毎度ながらお別れがつらい、さみしいフォトセッション大会。
・片づけ(F:普天間くん)
参加者全員で一斉に片づけ、予定の15:00丁度に退館。
私自身が今回の韓日ドラムキャンプで一番心に感じたことは、今回のイベントの実行委員長である、そのカン先生の強力なバイタリティと企画推進実行力、そして予定にしばられずにホスピタリティに溢れたとてつもない判断力に、ボクがドラムサークルファシリテーターとしてそうありたい、と願う人間力の大きさに強く感銘を受けたことと共に、この感謝の気持ちを、次は日本で韓国の皆さんをお迎えしてかたちにしなくてはならない、と思ったことです。加えてカン先生の補佐役としてイベント期間中とても重要なガイド役をつとめきった沖縄から韓国に留学中の普天間君のはたらきにも深く感謝すると共に、カン先生との熱く深い師弟関係にも心を打たれました。
この2人には大きな宿題をもらいました。
<<移動>ホテルチェックイン>打上>>
[4泊5日間の旅の思い出は別項参照]>>【予測不能】韓日ドラムキャンプin釜山・旅の思い出
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