【助け合い】薩摩川内元気塾ドラムサークル@陽成小学校
・2010年7月14日(水)13:55~15:00
・陽成小学校体育館にて
・全校生徒23名+先生方
・ファシリテーター:森田孝一郎
本年度2校目の元気塾ドラムサークルは、山間に囲まれた全校生徒23名の小さな陽成小学校。しかしその23人の子どもたち、驚いたことにドラムコール開始直後ものの5分も経たないうちにすばらしい全体リズムがながれはじめたのです。
ベースドラムに陣取った生徒が「おー♪♪おー♪♪」と雄たけびをあげながら叩くと、当然、他の生徒達はすぐさまそれに同調し、全員がドラムサークル初経験なのに、ドラムサークルが日常のようで、ボクはその時点で何もすることがなくなってしまいました。
そんな調子なので、ドラムサークルファシリテーションアプローチの各段階が驚くべきスピードですすんでいき、1時間という短い時間で最後は、トーンチャイムと小物パーカッションをつかったすばらしいオーケストレーショナルドラムサークルにまでこの子たちはすすんでしまいました。
トーンチャイムや小物パーカッションをどんどん手渡ししていくのに、ボクのファシリテーター的な視点でどの楽器をどの生徒にと、自分なりに選択しながら渡していったのですが、生徒たちは手渡された楽器をボクが次の楽器をとりに行っている間に別な生徒に渡してしまうのです!
これにはその時点でボクは「あー何すんだよ、こっちは今の状況を判断してキミにその楽器を渡すのを選択してるんだから、勝手に楽器まわすなよー。ファシリテートやりにくいじゃん!」と思い、困ってる顔が出てしまったかもしれません。でも生徒達が選択したその流れを止めるわけには行きませんので、その流れに任せて、ボクはただ、サークルを出たり引っ込んだりしながら踊ったり、イイヨ、それでイイヨ!のアイコンタクトを送りつづけました。そしたらとてもすばらしい幻想的なパーカッションインプロビゼーショナルアンサンブルが現出したのです。
帰りの車中でこのことじっくりふりかえりました。ボクが選択して渡した楽器を勝手にうごかされたことを瞬間的に「あーそれダメ~」と思ったこと自体がファシリテーターとしてはNG。楽器を生徒間でどんどん手渡ししてまわしていくあの様子は、自立した参加者の助け合い、譲り合いの行動以外の何者でもなかった、と。その成果が最終段階のあのすばらしい音の響き。
ボクではなくて生徒達がより正しい選択をしていたのです。
また子どもたちから教わりました。
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