【衝撃】蒲生町音楽部会3小学校合同ドラムサークル
・2010年2月18日(木)14:15~15:50
・鹿児島県蒲生町立蒲生小学校体育館にて
・参加者:蒲生小6年生53名+漆小6年生3名+西浦小6年生3名+先生方
・ファシリテーター:森田孝一郎
日本一の大楠で有名な蒲生八幡神社のすぐ横にある蒲生小学校を含む、近隣3校の6年生による合同ドラムサークルをさせていただきました。
例によって何の説明も無く、いきなりドンチャカドンチャカ♪。当然ながら収拾がつきません。いつもはここからアイコンタクトやボディランゲージなどドラムサークルファシリテーションのテクニックを駆使し、意識と音をだんだんとまとめていくのですが、今回の蒲生っ子6年生約60名は一筋縄では行きませんでした。開始から10分近く経ってもぜんぜん音がまとまってこないため(10分間なんの統制もないドンチャカだけで楽しめるのもすごいのですが・・・)、やむなく「まわりの音をよーくきいて自由に叩いてね♪」と書かれた移動黒板くんが、ファシリテーターとしてセンターイン。すると驚くべき速さでスッと全体リズムが整いはじめてしまいました。これにはビックリ!やはり「ことば」ってスゴイなぁ、とあらためて実感。
それと今回のドラムサークルで大変驚くべきことが起こりました。
全体を4分割して1音を時計回りにリレーする音出しを提示。そして目を閉じての同じセッションで、これまで相当数の学校で同様のブラインド(目を閉じての)セッションをしてきましたが、私自身、はじめての大変驚くべきことがおきたのです。
どの学校の生徒たちの事例でも、目を閉じると聴覚感覚が増幅して、目を開けた状態より集中力が増し、静寂の中でそれは統制のとれた美しい一音のリレーが現出するのですが、今回、なんと相当数の生徒がリレーに関係なく自由に音を奏ではじめたのです!
60人の子どもたちが目を閉じた状態でリレーをキープしようとする子、どうしようか迷っている子、そしてリレーとは無関係に自由な音出しを楽しんでいる子。最初、この状態が現出したとき、「ああ、そうじゃないのに・・・」と思ったのですが、みんな目を閉じて無心に太鼓を叩いているため、どうしようもありません。仕方が無いのでその状態をじっと観察していると、「そうじゃないのに」と感じた自分が、ドラムサークルファシリテーターとしてとても恥ずかしくなりました。多様な反応を示した子どもたちは自立のための自我を感じ取っていたのかもしれません。
これは「サウンドリレーは音が揃うべき」という考え方からすると逸脱した状態ですが、目を閉じた状態で自ら自由に音を発した子ども、キープしようとした子ども、迷い悩んだ子ども、全ての子どもの勇気をたたえるべき衝撃的な出来事でした。
もっともっと子どもたちの自由な発想と反応に触れてみたい、と切に願うドラムサークルとなりました。
※ 当ドラムサークルブログでは、参加者様、クライエント様への配慮から表層的な内容しか掲載していません。
※ 学校、福祉施設、病院、企業などドラムサークル事後のフィードバックを必要とされるクライエント様向けには、各セッションスキームごとの各アクティビティ選択の目的と内容、そしてその結果(生徒さん、利用者さん達の変化)など、より詳しい実施報告書を提出しています。
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コメント
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この話、某MLで報告すればよいのに…
投稿: さとりん | 2010.04.27 01:43 午後