【感動】高校生ミュージカル「ヒメとヒコ」2009
・2009年2月14日13:00~15:15(400席満席)
・2009年2月14日19:00~21:15(400席満席)
・2009年2月15日13:10~15:30(400席超満席)
・鹿屋市リナシティかのやにて
・ご依頼:鹿屋市青少年演劇祭実行委員会様
・出演:普通の高校生たち
・音響・照明:株式会社舞研
・演奏:松永太郎&ヒメヒコバンド
昨年に続いて2回目の高校生ミュージカル「ヒメとヒコ」の舞台音楽演奏。昨年より公演回数も増え、お客さんも増え、普通の高校生たち(ほとんど女子)とめちゃくちゃ濃い3日間を過ごしました。演出家・松永太郎さんによる脚本と舞台音楽の作詞作曲、そして演出、さらに自らバンドのギター、キーボード、ヴォーカル、パーカッション・・・。。バンドは満田昭人さんのキーボード、 永 志保さんの歌と三線、昨年高校生として参加した菊池光さんのベース。ダンスは松永太郎さんとのコラボレーションが全国 3位の実力に昇華した国分中央高校ダンス部、合唱は地元鹿屋女子高校合唱部、そして一般公募の普通の高校生達、みんな強力すぎました。
2/13(金)17:30現地着・・・・通しリハ>>>19:00~21:40
午後から病院での仕事を終え、そのままフェリーで錦江湾を渡り会場のリナシティかのやに直行。すぐに通しリハ。バンドリハを2回、台本通し読みを2回、譜面及びサントラチェックを数回、車中でのリスニングは数え切れず、自分なりの準備を整えて臨んだのですが、やはり生の現場は準備の通りには行きませんでした。
舞台上手前方に組んだドラム&パーカッションのセットの右手に台本、左手に譜面。台本見ながら視界内に舞台と下手に陣取るバンマスを。譜面見ながら視界内に客席と同じくバンマスを。通しリハしながら台本にも譜面にも赤ペンでの書き込みが増える増える・・・。 通しリハが終了したのが21:40。
この日から3日間、出演者、バンド、音響、照明、舞台総勢100名以上が会場に泊まりこみで集団生活。通しリハ終了後、出演者のお母さん達がつくってくれたハヤシライスをいただき、ボクはいそいそと会場併設のマクスバリュに大人だけの親睦会の買出しに。深夜に及ぶ親睦会では3日間にわたるチームワークの結束が固まりました。宿泊はリハーサル室で雑魚寝zzzzz...
2/14(土)8:00起床・・・09:00ゲネプロ・・・昼夜2回の本番
携帯のアラームで自力起床、昨夜の残りのハヤシライスの朝食いただき、早速ゲネプロ(本番どおりに演目実施)。気合でやりぬき、緊張の初回公演へ。初回から素晴らしい演 技、演奏にも魂がこもりました。会場のあちこちですすり泣きが・・・。終了後の舞台挨拶で、この緊張から解き放たれ、舞台も会場もバンドも一緒になって早くも感極まった感じ。初回からこんなで3回目はどんなことになるんだろうか。。そんな思いで初回終了後、夜の公演までしばしお昼寝zzz。
初回がいい出来だっただけに、気が緩みがちな夜の公演前に松永太郎さんが全員を引き締めに。このおかげで2回目も会場は感動の渦に。出演者のアドリブがウケル~。
終了後シャワーを浴びたボクは、単独行動に。会場近くのジャズバーRAGTIMEに出向きギネスとワイン、そしてジャズの音でしばしリセット。これが効いた。その後、焼き鳥屋で盛り上がってる大人チームと合流。その後またまた超深夜まで・・・・・最終日に向け、結束をさらに固めました・・・・・・・。。。
2/15(日)07:30起床・・・10:00二部通し・・・13:00最終回
携帯のアラームで自力起床し、会場周辺をランニング。レトロな飲み屋街から小高い丘の旧家の屋敷、神社などを朝日を浴びながらまわりエネルギーを充填。朝食がうまい!
最終回前の二部通しリハでも台本と譜面に赤書きが増える。最終回がみんなの心深くにもっともっと染み込む様な、いいものにしたいという思いがいろんなアイディアを湧出させました。セリフへ反応する効果音は意外な展開にクラベス、すっとんきょうな展開にカウベル、ショッキングな展開にスプラッシュシンバルをスティックで削り、鳥が飛び立つ歌部分で譜面をバタバタ、ドラマの裏テーマである「白い鳥=ヒメ」登場から死後の霊の言葉亡き言葉にバードコールと、とにかくボクの道具で役に立つであろうことを総動員。とにかくアンテナ大全開で最終回に!
最終回最中にボクのとこに駆け寄り「もりたさん、マナは?」などと高校生ごときにアドリブをかまされても、こっちはキミたちが生まれる前からジャズの現場でアドリブで生きてきた人間。突然のアドリブ要求、しかも何かセリフを要求している。ボクは瞬時に反応しまし た。
「まな?・・・・・そけ、ほわ!(そこに、ほら)」
会場はお客様、出演者、バンド、裏方全体で大爆笑の渦に。ま、プロのアドリブプレイヤーとしての面目躍如しながら、しっかり会場を温めきり、感動のクライマックスへ。。。。そして終了。
鹿児島市内に移動し、またまた大人は大反省会。大いに飲み、喰らい、そして大いに語り以降の夢が大きく膨らんでいきました。
「大隅」に眠っていた熱い魂を起き上がらつつある松永太郎さんという逸材に心から敬 意を表すると共に、出演者やバンドはもちろん、半年間に渡り裏方を支え続けてきたスタッフ(ヒメヒコサポーターズ)の皆さんに心から感謝します。
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コメント
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松永太郎さま
ステキなお言葉を綴っていただきありがとうございました。
ヒメヒコ保護者としても感謝していますが、
”人”として、心の奥深い魂が動かされた「ヒメとヒコ」に出会えたことを誇りに思います。
これからも
ステキなステキなお仕事をされてくださいね。
太郎さまの魂を感じて、「前へ歩きたい」と思ってる人がたくさんいます。
「ヒメとヒコ」がもっと大きくなって
多くの人が幸せを感じてほしいと願っています。
「香苗」の名前の由来ですが
わが家から見える風景は田んぼだらけです。
苗を植え
穂が実り
収穫する
毎年くりかえさせるこの風景
その”香り”をいつまでも身体と心で味わってほしい
そう願って名付けました。
”出会いに導かれ
ストーリーがうまれる”
ステキですね。
今回こうして 思いを綴れたことに感謝します。
ありがとうございました。
ストーリーがずっと続きますように。
森田さまへ
ネットに書き込みをするという体験を今回はじめていたしました。
この場をお借りできましたことに感謝いたします。
ありがとうございました。
投稿: ヒメヒコ保護者畦地弥生 | 2009.02.23 10:33 午後
畦地弥生さま
指導者冥利に尽きるお話、
ありがとうございます。
”かなえには”畦”と”苗”という
田んぼに関係する言葉が二つもついてるね”
そんな話をしたことがありました。
「夢と宿命と」のシーンは、
美弥と香苗、それぞれをイメージして
作詞しました。
背景の星空は、
彼女たちの内包する”宇宙™
です。
無限の優しさに包まれているのは、
ボクら大人の方なのでしょう。
出会いに導かれ、
ストーリーが生まれます。
一枚の絵が頭に浮かびます。
ー枯れ草が風に揺れる、
秋の肝属平野。
豊作を喜ぶ人々のにぎわいの中心で
民を見守るとヒコと、
そのヒコを優しく見つめるヒメ。
全てが調和した黄金色の村には
幸せが満ちあふれているー
これからも深く、温かな
シゴトをしたいと思います。
投稿: 松永太郎 | 2009.02.22 01:21 午後
拝啓 松永太郎様
「ヒメとヒコ」の公演を終えた夜、娘の静かな涙。
その涙の美しかったこと。
「今夜は一緒にねようか。」
「うん」
「しあわせだったね。」
「うん」
単身赴任の母親に甘えることができない中、
父親との絆を深めた「ヒメとヒコ」
17歳の娘の前に現れた『太郎さん』は
大人ってこんなに素敵なんだって教えてくれた。
昨日、我が家(与論)に2匹の子猫がやってきた。
真っ白の猫は「ヒメ」
トラ猫は「ナツ」と命名
この二匹を産んだのは与論の「ミルク」(猫の名前)。
昨年末、13年間連れ添った愛猫が死んだ。
その愛猫の名も「ミルク」
ここにも運命が存在した。
「ヒメとヒコ」が残したもの
それは
ー結ー
『松永太郎様に愛と敬意を表します』
投稿: ヒメヒコ保護者畦地弥生 | 2009.02.22 01:28 午前
ヨシコとナツの話!
読んだ瞬間鳥肌が立ちましたよ。
なぜその名前にしようと思ったのか、
今では思い出そうとしても
思い出せないのです。
投稿: 松永太郎 | 2009.02.21 01:39 午後
ヒメヒコ保護者畦地弥生さま
コメントありがとうございます。
香苗さんが演じられた役はきっと必然だったのでしょう。
その必然を産んだのは、畦地弥生さまの行動と決断であり、それによる香苗さんの行動と努力の賜物だったのではないでしょうか。
感動し泣き笑い、何かに打ち込んでいると何かが起こる。
さ、次は何が起こるのでしょうか。。
楽しみですね。
またお会いしましょう。
投稿: 森田孝一郎 | 2009.02.21 08:17 午前
はじめまして 森田様
私は「ヒメとヒコ」でヨシコ役を演じました香苗の母でございます。
夢のような2日間の公演を終え、「この感動をどう伝えたらよいのだろう」と思い続けてまいりました。
この場をお借りして、多くの方々にお礼を申しあげたいです。
昨年、初めて「ヒメとヒコ」を見て号泣しました。その感動的な舞台に今年、まさか娘が役者として参加できるとは
思ってもいませんでした。
娘がいただいた役
ヨシコ・・・そしてナツ
「ヨシコ」は私の産みの母の名前です。
「ナツ:は夫の祖母の名前です。
なんという偶然というか、運命的なことでしょう。
娘がこの舞台に立つことも、もしかしたら”必然”だったのでは・・・・
すみません、親ばかです。
いつも多くの人々に支えられて、「今」があることを、親子共々感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
そして
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: ヒメヒコ保護者畦地弥生 | 2009.02.20 10:31 午後
森田さん、勝手にこの場をお借りします。
西さんへ
二年に渡りヒメとヒコが、そして個人的には花子が大変お世話になりました。
現場でどんな様子かわからないのでご迷惑かけているのではと不安でしたが、太郎さんのお話や彼女の表情から充実した時間を過ごさせて頂いたのだなあと胸をなでおろしました。
これから同じ業界へ飛びこみますが、親としての不安よりも羨ましい気持ちが強くなりました。どうぞこれからも宜しくお願いします。
私たちヒメヒコ会もそれぞれ思いは同じで、皆さんと共にずっとこれからのヒメヒコを応援し続けていきたいと思っています。
彼等は振り返るたびにこの幸せな時間と、いかに恵まれた人々との出会いと環境の中で過ごせたかが少しずつわかってくることでしょう。
観に来てくださった方々が、口々に〔私も若かったらなら、応募したのに〕と。それはなりませんので、サポーターとして支えていただきます。
さっき文章が全部消えて何度も聞くと花子に叱られるので、思いの何分の一も伝えられませんが、本当に皆さんへ心から感謝の気持ちでいっぱいです。
そして改めて娘として生まれてきてくれて、こんな魂が震えるような思いをさせてもらい我が子に感謝です。
投稿: ヒメヒコ会溝口晴子 | 2009.02.20 12:31 午前
>職人森田様。
ほんとうにお疲れさまでした。
熱い、熱い現場レポート、やっとアップされて早速熟読させて頂きました。
ありがとうございます。
ホント、今回更なる進化を遂げた「ヒメヒコ」に罠にはまったネズミみたいに「どうにかしなきゃ!」と、悪戦苦闘した結果こちらまで進化させていただきました。
「舞台は魔物」と私たちの業界では言いますが、まさにその言葉をなぞるがごとく、舞台に立つ生き生きとした高校生たちには毎回心打たれます。
去年はとりあえずやり遂げた、という感じで終わったのですが、今回は終わった後の「大反省会」の時の話のように「これが始まりです」。
また「松永太郎」が動きます。
そしてそこにまたボクらが集います。
近いうちに「約束の地」へ・・・。
ちなみに今回ボクの中で大人のミーティングに途中参加してくる職人に「いま丁度モリタさんの悪口言ってたところだった」というのが、私のマイブームでした。
ではでは・・・。
>花ちゃんママへ
この場をお借りしましてホントにお疲れさまでした。
そして花ちゃんにもお疲れさんでした。
あっち行ってたくさん勉強して来てください。
それといつまでのご両親とは仲良くね。
>松永太郎さま
今回いい出会いありがとうございます。
そしてこれからもよろしくどうぞ。
これにて「了」。
投稿: 赤鼻のトナカイこと照明係 西太三 | 2009.02.19 09:25 午後
ヒメヒコ会溝口晴子さま
いろいろと裏方対応、ありがとうございました。
本当に心から感謝しています。
花子さんはじめ、子どもたちの進路にも影響を及ぼす「ヒメヒコ」という力に大人の責任の重大さを思い知ると同時に、その末席にいるボクも今の仕事に従事していることのありがたさを痛感しています。
お金はないですが、とても幸せです。
うちは息子2人いるため、昨年もでしたが舞台上の女子生徒たちを見ていて、ふと「娘が欲しいなぁ・・・」と思いながら「でも嫁にはやりたくない」という娘を持つ父親の心境を疑似体験しました。うちに女の子はいますが、犬(ビーグル)です。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 森田孝一郎 | 2009.02.19 08:59 午後
森田さんありがとうございました。
昨年もヒメヒコへの熱い想いのレポートに感激しましたが、今回もより熱きレポートを心踊らせながら拝見しました。
バタバタしてお見送りも御礼も申し上げられず失礼しました。、この場をお借りしてヒメヒコ会を代表し心から御礼申し上げます。
微力ながらこの太郎さんを中心にした輪の中で、子供達と共にかけがえのない時間を過ごせた事は、何よりの喜びであり、感謝の気持ちでいっぱいです。
森田さんのアドリブもさることながら、譜面をも駆使して彼等を演出して下さる姿に感動し、お蔭様で何回観ても涙が止まらない舞台でした。
途中で売り子ネエネエに変身するために会場を後にしましたが、会場から出てこられる方々の表情から感動的なエンディングが想像できました。
本当に多くの人々に支えられて、それぞれの思いと力の結集であの素晴らしい舞台が出来るのだと、改めて心に染みました。
このご縁をこれからも末永く宜しくお願いします。
パソコン操作を花子に手伝ってもらいながらのつたない御礼まで。
花子との暮らしも後ひと月にて寂しくなる父と母です。
投稿: ヒメヒコ会溝口晴子 | 2009.02.19 07:50 午後
コメント一発目が、本件の首謀者太郎さんからとは恐れ多い。。
渾身のレポートが遅れましたことお詫びします(^^)
いや、懇親のレポートがよくない?ははは。
投稿: 森田孝一郎 | 2009.02.18 05:15 午後
懇親→渾身 (失礼)
投稿: 松永太郎 | 2009.02.18 01:05 午後
いやー、昨年に続き懇親のレポート、一読者として楽しみにしていました。
そして三日間、本当にお疲れさまでした。
”そけ、ほわ!”はもはや伝説の名句!
ミュージカルも役者、演奏者、観客で作っていくという意味にでは、
Jazzと通じるものがありますね。
一本とられました!笑
投稿: 松永太郎 | 2009.02.18 01:04 午後