【拡大】山下洋輔ジャズコンサート@種子島
・2008年12月29日(月)18:00~20:00
・種子島こり~なにて
・主催:種子島文化活性化倶楽部
・出演:山下洋輔鹿児島クァルテット
山下洋輔(pf)、坂口英明(b)、森田孝一郎(ds)、尾崎佳奈子(As,Cl)
ついにこの日がやってきました。山下洋輔さんとボクのもっとも信頼する音楽仲間とのジャズコンサート。22年前、鹿児島大学ジャズバンド部の学生だったボクは、山下洋輔さんのドシャメシャピアノとシュビダバ文章の大ファンでした。ある日、ひょんなことから山下さんのおじいさんが設計した旧鹿児島刑務所の門前に、ボクはたまたまタイコかついで通りかかると、山下さんが旧刑務所ににささげる曲の構想を練っていて、そしたらなぜかグランドピアノが運び込まれて、そうこうしていたら他のジャズバンド部の仲間も楽器持って集まりだし、そのまま門前にささげるセッションになったという、いわくつきの因縁から20年以上の交流が続き現在にいたるわけです。
その集大成たる大著「ドバラダ門」。
その交流の間、コンサートなどで山下さんが来鹿するたびに、旧パノニカ(2000年5月閉店)やコロネット(2008年11月24日で惜しまれつつ閉店・・・)などでジャムセッションを何度か手合わせしていただきました。
しかし今回は、山下さんの作品を中心とした本気モードの真剣勝負のジャズコンサート。ドバラダ門当時、鹿大バンドのバンマスで、今年春から15年ぶりにボクと演奏活動を再開し、現在種子島に在住のベースの坂口さんが今年の春先、本コンサート企画が持ち上がったとき「種子島でやろう!」と言い出し、実現しました。
ボクとサックスの尾崎さんは前日会場入りし、ベースの坂口さんも交えて練習、練習、練習。終わったら、ピアノ調律のNさんも交えて会場隣接の坂口さん宅で前祝の宴会。
コンサート当日は朝から落ち着かない時間を過ごし、午後からピアノ調律終わった会場でまた3人で練習。そうこうしているうちに山下さん会場到着、やぁやぁと挨拶し、早速リハーサル。リハは2時間にも及び、山下さんの本気モードにボクらも触発されっぱなし。
そして本番。
コンサート構成は、1曲目の「枯葉」から4人でぶっぱなし、山下さんのNYカルテットのテーマ曲「クルディッシュダンス」で9/8拍子という変拍子ながら激しいグルーブで盛り上がり、ピアノトリオで同じく山下さんのオリジナルスロー「メモリーズオブファニーシング」で美しい旋律を聴かせ、同じく山下さんのオリジナル「スパイダー」による大好きフリージャズで1部終了。2部では山下さんのソロピアノ「ラウンドミッドナイト」ではじまり、ピアノトリオで山下さんのオリジナル「トリプルキャッツ」をキュートに演奏、サックスの尾崎さん交えて山下さんのオリジナル「フォーデビッドセイク」で激しくブローし、クラシック作品のラヴェル作曲「ボレロ」でジャズとクラシックの核融合を会場全体で体験して本編終了し、アンコールで「ドラムブギ」で大爆発。
山下さんの演奏は世界中で大きく評価される超一流の演奏であることはもちろんのこと。しかし、そんな超一流の演奏家が、ボクら地方で活動する演奏家3人を思いっきり安心して演奏できるように開放してくれ、対等に音で対峙してくれている大きな愛情を感じながらの演奏。おかげさまでボクも坂口さんも尾崎さんもなんら物怖じすることなく思いっきりいつもの音以上のものを出し切った満足感を味わいました。そして自分のジャズ演奏の可能性がまた一段と拡大したかのような感じがしました。
集客は時期的なものもあり残念ながら満席とはいえなかったのですが、年末のさなかお集まりいただいたお客様全員が大きな感動と共に会場を後にされたご様子。
打上げはそのまま直で会場隣接の坂口亭に移動し、主催関係者交え大宴会。坂口亭にはグランドピアノがあるため、くれぐれも打上げ参加者側から、山下さんにピアノ演奏を お願いすることが無いように亭主である坂口さんにお願いしていたのですが、なんと山下さん本人から「ピアノがあるから何かやろうじゃないか」と相成り、尾崎さんがクラリネットを出したので大スィングジャズ大会に。「ムーングロウ」を演奏していて、いろんな思いがこみあげてきて泣きそうでした。
山下さんとマネージャーの村松さんが打ち上げ会場を去られた後も、ドシャメシャシュビドゥバな大宴会は続きました。
本当にこの1年を締めくくるいい演奏が出来て、ボクは幸せです。
来年はもっと精進して、もっともっと皆さんと音楽がたくさん楽しめるようがんばります。
ありがとうございました。
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