【満足】みやま音楽アカデミー「ワールドリズム&パーカッション講座」
・2008年9月7日(日)13(土)14(日)それぞれ10:00~16:00
・霧島国際音楽ホール(みやまコンセール)にて
・受講生:19名の皆様(女性17名、男性2名)
・講師:森田孝一郎
・サポート:HAMAちゃん
ただ自分が太鼓を演奏するだけでなく、ドラムサークルとの出会いから、一般の方に太鼓を演奏してもらうことの効果を研究しだしてちょうど3年。今回、みやまコンセール様からご依頼いただいた3日間にわたるワークショップは、その集大成として位置づけ取り組みました。
ご受講いただいたのは、20代から60代までの女性17名、男性2名、楽器経験のある方、ない方、受講目的も単に興味本位からお仕事に活かされたいという方まで様々でした。しかし、いままでやってきたことを真摯に皆様におつたえすれば、きっと皆さんによろこんでいただけるものと確信がありました。
【初日】
初日は「リズム3要素の日」、音域3要素(低音、中音、高音)、構造3要素(木、金属、シェイカー系)、奏法3要素(叩く、振る、こする)、リズム3要素(ON,OFF,BACK)について、実技に解説を織り交ぜながら休憩挟んで朝10時から午後4時まで、みっちり堪能していただきました。世界中に無数に存在するリズムパーカッションのことを3つに体系化することで体感的に単純化させ、皆さんの頭の中の「?」が「!」に変化していくこと実感しました。
【2日目】
2日目は「リズム文化の日」、アフリカン、ラテン、ブラジリアンといった地域伝統文化リズム、そしてそこから派生したポピュラーミュージックのリズム体系についてみっちり取り組みました。しかし、この2日目の内容は、リズム別の複雑な手順や、コンガのヒール&トゥに代表される楽器別の独自の奏法、そしてサンババトゥカーダの16分音符のネバリなど、短時間では会得、理解しにくい内容がほとんどで、受講生の皆さんにとっては笑顔の少ない中日となりました。しかし、この中日のストレスが、最終日の「リズム開放の 日」での笑顔満開への伏線となりました。
【3日目】
最終日は「リズム開放の日」として、いきなりなんのオリエンテーションもせず、最初の受講生1人目が会場に入った瞬間からドラムサークルを開始、「感じるままに、お好きにどうぞ」と書かれたホワイトボードもにこやかに参加者を招きいれているようでした。
最初は戸惑いながら前日までの練習成果発表の場と勘 違いされたか、一生懸命覚えた伝統文化リズムやヒール&トゥを試したりする方がいらしたので、最初のストップカットのブレイクで「昨日までのことは全て忘れて、今の自分の心が感じるままに、楽器に向き合い耳を澄まして聴こえてくる音に素直に反応しましょう」といったことをボディランゲージで伝えるとだんだんとその場の状況に対する理解度が 進み、笑顔が出て身体がゆれ、ドラムコールからそのまま休憩入れず、最後のメロディックセッションまでなんと90分、参加者全員のテンションがキープされました。これはすごいことです。
お昼までの残った時間で、その90分に起きた事を言葉で共有し、とても充実した最終日のスタートでした。
お昼の休憩を挟んでいよいよクライマックス、3日間の集大成としてのリズムアンサンブル実習。ボクの作曲したリズムアンサンブル曲「sakurajima」を課題曲としてパートレッスン、そしてアドリブソロレッスンまで90分間で1曲仕上げないといけません。しかし、皆さんのおどろくべき集中力たるやものすごく、予定通り90分きっかりでかなり満足度の高い演奏内容に持っていくことが出来ました。
そして、最後は、なんと普段は国際的なプロ演奏家しか演奏しない、みやまコンセールメインホールでの発表会コンサート。参加者全員の期待と不安が最高潮に達し、3日間一緒に過ごしただけですが、このメインホールの舞台に立っただけでなんか、ずーっと何年か一緒に練習してきた仲間のような意識が芽生えていました。
序章からはじまり、テーマ、そしてアドリブソロパートでは短時間により強力に進化したフレーズや練習では出なかった斬新なリズムパターンが噴出し、ボクはとても興奮しました。なので、最後のボクのソロは受講生みなさんの力によりインスパイアされたパフォーマンスでした。そしてボクのソロの後のサビ転換からメインテーマのユニゾンでビシ!とエンディングが決まったとき、そこに音楽の神様が降りてきているのを感じました。
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コメント
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最後ごあいさつにいけませんでしたが、
講習会ではいろいろありがとうございました。
今後の私のドラム・パーカッション人生の中で、非常にためになる3日間でした。
今まで直接講習として誰かに習ったことはありませんでしたが、基本を見直すことができ、さらに、なるほどこうすればよい音になる、音に対する心構え、リズムに対する考え方、などなどためになったことをあげれば、きりがありません。
これを機にいろいろと更なるご指導と、
機械さえあれば一緒にまた演奏できたらと切に願っております。
ありがとうございました。
投稿: 小久保 | 2008.09.15 07:27 午後