書籍・雑誌

【本】大東亜戦争の実相@瀬島龍三

050827_008 戦後60年、憲法を変えて戦争に行こうとする人たちと、憲法はゼッタイ変えずに世界のどこで戦争が起きようと日本は知らんもんねー、というある意味典型的な今の日本人の思想像それぞれに対し、著者瀬島龍三さんは何を語られるだろうか。

 それにしても戦争遂行機関、帝国大本営の中枢(陸海軍参謀)に居た瀬島さんが本誌で語る戦史は、冷静沈着で客観的事実として今まで見聞きしたそれとだいぶイメージが違いすぎていることに驚く。「大東亜戦争」という名称は、戦争の大義名分を表す大東亜共栄圏建設を目指すための戦争という名称ではなく、単に当時の地域呼称に基づいて大東亜地区で行う戦争、ということで決めたのだという。決めた機関に居た人が語ってるのだからそうなのだろう。きっと。あと、アメリカとの開戦にいたる経緯は、あらゆる平和解決のためのオプションを実行していった過程について私たちはほとんど何も知らされていないことを改めを実感する。特に戦時内閣首班であった東条首相兼陸軍相でさえ、開戦直前「まだだ!外交5、戦争5で行け」と最後まで外交解決の可能性を探っていたことなど意外だった。

 著者瀬島龍三さんは、戦後、日本の経済界にも尽力された方のようだが今もご存命なのだろうか。本書の最後で語られている7つの教訓など、歴史認識を改めさせるだけでなく国家が戦争を回避するためのエッセンスが凝縮されており示唆に富んだ内容。途中、あまりに淡々と戦争遂行中の史実を語られる部分は興味をそがれる部分もあったが、アメリカとの開戦経緯については圧巻、最後まで読んでよかった。

 最後に、もっと日本人が日本人の誇りと世界平和のために語り継がなければならないこととして、1853年のペリー来航から明治維新の頃までの国際情勢、そして日清日露戦争、支那事変、満州事変、日米戦争までの国際緊張関係を軸にした戦争史観があり、それを東アジア全体で共有しなければならないと思ったりもするが・・・難しいよなぁ。特に日本の大陸政策の必要性とか。。

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【本】亡国のイージス(上・下)@福井春敏

050807_017 上・下合わせて1000ページを超える長編だが、これぞ読書エンターティメントの醍醐味、あまりの面白さに一気に読みきった。通常、2、3冊同時に本読むことが多いが、これを手にしたらこれだけに集中しないとダメだった。自衛隊の護衛艦が暴走して東京にミサイルの照準を合わせる、という単純なガイドストーリーなど何の役にも立たない。上巻の内容だけでこれは本当に話に聞いていた「自衛隊の護衛艦が暴走して東京にミサイルの照準を合わせる」話なのか?違う作品か?と疑わせるほどの意外性に溢れる展開、三国志の諸葛孔明と曹操を髣髴とさせる騙し合いや駆け引き。
 早速、今から映画見に行くかなー?

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【本】ベトナム戦記@開高健

050730_002 「すさまじい」の一言に尽きる。小説家開高健が亡くなってもう17年になるらしいが、1964年11月から4ヶ月間、ベトナム戦争の現場で取材したルポルタージュである。日常的なテロ、デモ、クーデター、今の中東イラクの騒ぎどころでない現場の戦争状態が痛いほど伝わってくる。いや、イラクの場合、情報を知らされていないだけかもしれないが。
 当時のベトナムの極限的貧しさ、アメリカの非道さ、迫るベトコンの恐怖、無意味な戦いに身をやつす米兵とベトナム政府軍兵士の憂い。
 命を懸けて戦争取材を敢行した開高健が生きていたら、昨今のイラクにおける日本人殺害をどう見、どう語るであろうか。
 時に夏休み、終戦記念日が近い。長崎で被爆したお義母さんを交え子供たちと戦争と平和について語るため、DVD「昭和と戦争」8巻を注文、この「ベトナム戦記」読み終えてそのまま「亡国のイージス」を読み始めた。非戦の誓いがじわじわと崩れつつある気がする。

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【本】パフォーマンス・マネジメント

050730_003 月イチのビジネス書評。島宗理(しまむねさとる)という大学の先生が書いた、要は行動分析学の教科書のようなもの。***ができない。***の問題が解決できない。***が改善されない。これら、自分の周囲で発生するナイナイづくしの問題、とかく「***さんが***だから」とか「社長が***ないから」とか自分以外の他者にその原因を着せ、自分の行動は一切省みないことに、それらが改善されない根本原因が潜んでいることは日ごろ感じているところ。
 で、この「パフォーマンス・マネジメント」はそういった問題解決の足を引っ張る「個人攻撃のわな」を一切排除。行動原理一つ一つにプラス要因である好子とマイナス要因である嫌子を見出し、さらにそれらから先行条件(A)、行動(B)、そして結果(C)を抽出、チェックシートや物理的仕組みを用いて嫌子を摘み取り、好子を導き出すことで死者にできないことは全て出来るようになる、と説く。
 ま、そうなのよ。書いてあるとおりなのよね。それはわかるさ。でもさ、それが出来ないのよね。まったくの教科書でげんなり。久々に読んでて辛くなったビジネス書でした。

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【本】日本の政治宗教@宮田光雄

050716_027   30年前に書かれた靖国反対本。30年前といえば、今年は戦後60年。だから歴史時間軸的にちょうど中間地点で今、小泉政権の大いなる論点でもある靖国問題についてその当時の状況を知る資料なんだな。
 面白いのは、小林よしのりが「左翼」を「サヨク」と表現するがごとく、この宮田っつー当時東北大学法学部の教授は、「靖国」を「ヤスクニ」って書くんだな。この時点でこの本がどっち側の思想を体系づけているかわかるな。
 しかしまー、なんとなく言いたいことはわかるが、正直、表現が難しすぎるわい。でもなぜ歴代首相(自民党総裁)が靖国公式参拝を目指すのか、それは宗教法人靖国神社が自民党の支持基盤、大いなる票田であるから、など結構、納得できる部分も多く、さらに後半では公明党の奇奇怪怪なる政教一致体制批判にも声を荒げるなど、政治と宗教の知的な思想関係を垣間見るにはちょっとはためになった感じ。
 次回、東京出張の折には、まだ未体験ゾーンの靖国神社、行ってみるかな。

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【本】インモラル@杉本彩

050716_001  昨年、映画「花と蛇」をこっそり観て衝撃を受けたのはもちろん、DVDのオマケ映像で杉本彩へのインタビューがあったんだが、そこで語られる彼女の反骨精神というか、反体制思想というか、その彼女のカウンター精神に興味を持った。できれば彼女に一度お会いしてお話したいと思ったわけだが、こちらも忙しくてなかなかお会いする機会が無く今に至って、この本「インモラル」を読んでみたりした。
 はっきり言ってエロ小説なんだが、その内容の希薄さにげんなり。主人公の女優、森野美咲の色恋沙汰から紡がれる激しい性描写について、森野美咲自身が小説の中でまた自身をモデルにしたと読者を惑わせる小説を書いてみたりと、とにかく主人公森野美咲を杉本彩に見立てようとする著者の意図か編集者の意図かが見え見えで、ちょっと、ひいてしまいながらも全部読むんだけどね。
 でもま、これで「花と蛇2」は観ないな。きっと。いや、見るかな。

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【本】お客さんに良くなってもらいてぇんです。

050625_010 北九州の同志K氏からこの本の著者であり、株式会社ピー・ディー・アールの沼澤拓也社長を紹介されてもピンと来ず、本を送るからと言われても生返事で、本が届いたことさえ連絡せず、まして封も切ってなかった。しかし、ある日K氏から「届いたことぐらい連絡して欲しい」旨のお叱りを受け、まったくそうだ。こりゃ大変失礼なことをしたわい、と封を切ると左の写真。050625_011

なんとも、丁寧に心のこもった送付状とサインが。自分が恥ずかしくなった。この本に書いてある「想い」。相手の心に対し、手を抜いていた自分。なんたる失態。読み出すと目からうろこ状態に。顧客対応履歴の重要さとそれを活かしたアウトバウンドセールスでお客様のお役に立ち、いかに実績をあげるか、って講演録の内容なんだけど、ほんと、自分の甘さをことごとく突いてくる内容で、全くの未読だったんだけど、福岡からの帰りのバス中、この講演と同様の約2時間半で読了。今さっき、作者の沼澤社長にお詫びとお礼の手紙を書き終えたところ。

 あー、なんだ、なんだ。さっさとやんなきゃなんないこと片付けて、今の営業の仕組み変えたくなってきたー!ありがとう。K氏、沼澤社長。

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【本】すごい会議

050625_007  鹿児島福岡往復道中に持込んだ4冊のうちビジネス書2冊のうちの1冊。武沢さんのメルマガで紹介されてたので、アフェリエイト協力。¥チャリーン¥

 こんな会議が出来たらとは思うけど、現実的に難しいですな。でも頭の隅っこにはとどめとこ。実際、ボクがこれまで試してきたことなんかも書いてあって、それをさらに補完する(しかも強力に!)内容。さぁ、どうしよう!?

 でも、この本の面白さは、作者の大橋禅太郎氏がシリコンバレーでやってきたガズーバの創業物語がかなり面白い。一見アホかと思うような行動を通して人の心を動かしていく様はボクの思考と相通ずるものがあるが、その成果は自分の成果と比べて途方も無く大きな隔たりがあるなぁ。。さぁ、どうしよう!?

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【本】調律の帝国

050625_006  「長距離走者の孤独」を読みながら同時に読みたくなった本(というか作者)があって同じ本屋で購入。見沢知廉「調律の帝国」。調べるとなんともう絶版なんですな。「長距離走者の孤独」との共通性は、囚人もの、という点。しかも、見沢氏は自らの収監実体験に基づいた獄中文学の旗手である。(アラン・シリトーも前科ありそうではあるが・・・違ったら大変失礼。。)かつて「天皇ごっこ」や「囚人狂時代」を読んだときの強烈なインパクトは忘れられない。とにかく左から右へ、思想の突端に位置しながら常に反体制の姿勢を貫く刑務所内外での行動は、すさまじいとしか言いようが無い。

 この「調律の帝国」は、獄中で小説を創作することで罪をあがなおうと戦う政治思想犯Sを主人公とした創作だが、見沢氏自身がいかにして原則禁止されている獄中で作品を書くという戦いに挑んだかが克明に記されているのだが、あとがきにもあるようにどこで検閲をすりぬけたか、マジでヤバイ獄中の囚人に対する非人間的扱いに関する内容が随所に出てくる。でも、Sは戦う。意識が朦朧となりながらも非服従の姿勢を貫く。「天皇ごっこ」「囚人狂時代」を読み返したくなる衝動に駆られるが、やめとこ。

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【本】長距離走者の孤独

050625_008 詩音が書きやがってくれてますが、昨日は野暮用で日帰りで福岡へ。福岡行きは1995年ぐらいの福岡単身赴任時代からの習性でもっぱらバス。理由は、シートが電車に比べてラクで読書や文章書くのがすすむから。今回も往復の道中約8時間で自分にコミットしたのは、読みかけの3冊と未読の1冊を読了し、時間が余ったらRMOの11月公演の企画を練ること。050625_005 結果は、見事4冊読了。でもRMOの企画は手付かず。

 ってことで、読んだ4冊についてそれぞれまとめておきます。まずは、アラン・シリトーの名著「長距離走者の孤独」。この作品は、学生時代に飲んだくれて先輩宅に寝泊りしてた、ある日の午後、二日酔いのまま手を伸ばしたらそこにこの本があって、なんとなしにゴロゴロしながら読んでたら面白くて一気にそのまま読了した記憶があり、先日、本屋をうろうろしてたら「よぉ、久しぶり」てな感じで、ボクの眼前に飛び込んできて、そのまま購入。再び読んでみると、コレ短編集だったってことに気付く。だから、二日酔いのまま読了したって記憶は、8編のうちの1編「長距離走者の孤独」のみを読み終わった記憶だったんだな。どうりで。

 逃げ足の速い、盗みの常習者である少年囚が感化院代表でクロスカントリー大会に出るのだが、楽に勝てる試合で、実力どおり勝つことは感化院側の思惑通りになることに反抗、走行中の壮絶なる孤独感の中における心理状態で、ナニが自分にとっての勝利なのか・・・。

 他の短編も、うだつの上がらない皮革職人や妻に逃げられた夫、生徒に信頼されない教師などとにかく孤独、孤独、孤独。「長距離走者の孤独」は、反抗という一種の爽快感を伴うものだったが、その他は暗い孤独な男のことばっかりで、ちょっと気が滅入ってしまった。

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【本】さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

saodake  月に1冊はビジネス書、読もうとしているがなかなか実行できず、おまけに今月は今日からの愛知万博行きで読む活字といえば、仕事以外では万博ガイドばっかりで読書がさっぱりすすまずにいたところ。この「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」は、先月福岡でお会いした逆転バカ社長栢野さんのブログで知り、自分の今年の目標計画にあげていた「決算書を読む」がなんら実行されず、ますます数字への苦手意識、恐怖感、不安感が募る中、ま、買ってみっか、てな軽い気持ちで買ったまま、あ、コレ読まなきゃ、と思ったまま、今月はじめからカバンに入れたまま、そのまんま。万博ガイド読みふける日々。いよいよ今日から3連休で万博行きの日、荷造り準備開始時刻は11:00.ただ今08:30.万博ガイド調査続けるか、映画でも見るか、いや、読書しよう。というわけで「会計」「数字」という苦手意識を乗り越え、この本を手に。すると、なんとなんと、あらら不思議発見。本題のとおり、なぜさおだけやは売れてるとこ見たこと無いのにつぶれないのかにはじまり、なぜか団地にある全然お客の入らない高級フランス料理店の謎などでつかませ、終章の数字に対する対極の見方(木を見て森を予測する)や単位あたりの比較の意味といった実践的な話まで、何の抵抗も無く、あんなに読書スピード遅いボクでも2時間で一気に読了してしまった。この著者、山田真哉会計士(公式サイトのイラストは女子大生会計士!)の会計本、続けて買ってしまいそうな。来週からちっとは仕事に数字、活かせるかな?さて、万博旅行に本は何もって行こうか、思案中。

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【本】吉川「三国志」8巻読了!

050601_002吉川英治「三国志」1巻~8巻、3月末から読み始めて丸々2ヶ月半かけて読破しました。あまりの面白さに1巻を異常に早いスピードで読み終えたあと、それでもやはり途中、漢字の地名と人名の混沌に巻き込まれ、いったいココがどこで誰がどの国の臣で、なんてワケわかんなくなって何回もリピートしながらの読了でした。でも、劉備玄徳を中心とした、関羽、張飛、趙子龍、そして真の主人公たる諸葛孔明、玄徳のライバル曹操、孫権、そういった、物語を通じて登場する人物らはそれぞれ個性、極めて魅力的で5巻を過ぎるあたりから脳裏にかからない地名、人名はそのまま気にせず読み飛ばして行ったけど、それでもなんら最後まで物語の面白さを損ねるものではなかった。これは、また繰り返し読むことでいろんな気付きや発見があるんだとうなぁ。毎年4月5月はこの三国志8巻を読む習慣づけしてもいいかなとも思ったり。一番武勇に秀でてる人物は誰か?関羽と思ったが毎年その評価は変わったり。そんな感じがする楽しみがあるのだ。

 それに仁義、忠義、信義、忠誠、克己、など現代に活かさねばならない古来からの人としての教えが満載の三国志、これは自分の子供だけでなく近所の子らにも読まさねばと思い、ほ0506012_001ぼ同時に横山光輝「三国志」60巻(これは漫画)を日本の古書店で 購入(16,000円)し、読ませてるとこ。書棚から抜けてるのは今、子供たちに貸し出してるもの。

 最近長男が極真空手に通い始めたので、次は「空手バカ一代」を全巻買い揃えようかと企て中。

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【本】三国志

sangokushi01読書する人にとってこの道を通らざるおえない宿命にあるかのごとく三国志が熱く語られる度、読んでいないボクは肩身の狭い思いをしてきた。いつかは読んでやろうと思いながらもう何年もそのままに。で、今年の読書テーマのひとつに三国志読破を掲げたが、なかなか手がつかない。予定組んだ仕事になかなか手がつかず手短な仕事から片付けていく悪習慣と重なる。でも、先週、ようやく手にとって読み始めた。劉備玄徳が黄河のほとりで静かに母のために買い求める茶を載せた船を待つシーンからはじまるわけだが、その面白さに熱中。その日から通勤のバス中、帰宅後の1時間、一気果敢に500ページにのぼる文庫本をボクとしては異例のスピードの5日間で読破。これが8巻まで続くのね。いまんところその熱狂は続いてるので、作中の豪傑たちのごとく、そのまま走り続けて4月末までには8巻読破を目標に立てた。文庫用ブックカバーも新調したし、読むぞー!

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【本】豆腐小僧双六道中@京極夏彦

050313-3妖怪の話でございます。豆腐小僧なる妖怪が、自分はいったい何者?といった体でさまよいますな。お化けと妖怪、これ全然別物ですな。でもどちらも人間の想念から像を結ぶものでして、見える人には見える、見えない人には見えないといったものでございまして、だからといって実際におばけや妖怪が生身の人間に危害を及ぼしたってのが、明るみになったことはないわけで、そんなお化けや妖怪、しかしその存在を知らない人はいませんな。おかしなものでございます。ん?西洋の妖怪は、怪物?モンスター!?M字ビターン?あ、いやいやそんなこたー、どーでもいいんですが・・・豆腐小僧がさまよいながらいろんな妖怪に出会います。そこで、こんな前にも後ろにもすすまない、禅問答をくりかえしながらつらつらと頁はすすみます。こんな調子で700ページ近く。最初は面白かったんですが、途中で疲れてしまうってもんで。最後はほとんど義務感にかられて読んでしまいました。でも京極夏彦センセーのこんな作風は結構好きですな。

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【本】クリフォード・ブラウン 天才トランペッターの生涯

050212_008久しぶりにブックレビュー。まぁ、ブラウニーの自伝なんだが、1950年代のアメリカの音楽シーン、ロックが台頭する以前、スィング、バップがメジャーとして幅を利かせていた時代の雰囲気に読んでいてワクワクしてしまう。ブラウニーはマイケルジョーダンのようで、マックス・ローチは映画スターのようだった、ってからほんと、どうしようって感じ。ボクは読書スピード遅くって、3行読んでは2行戻ってって感じで読み進めるんだけど、この本は、ブラウニーのレコードが録音された当時のスタジオでの様子がつぶさに再現されれて、家にあるブラウニーのレコード聴きながら、何度も何ページもさかのぼって読んでしまうほど、ライナーノーツを超えるエピソード満載。中でも驚いたのが、ヨーロッパのハンプトン楽団の旅で、バンマス、ハンプトンから厳しく注意されていたにもかかわらずクィンシー・ジョーンズらとホテルを抜け出し、密かにレコーディングした話を読んでいて、待てよ!?家にあるじゃない、って探したら出てきたのがコレ050212_002「クリフォード・ブラウン メモリアルアルバム」2年ほど前、タカプラであった中古レコード市で買ったまままともに聴いてなったんだけど、この本に出てくる映画まがいのホテル脱走劇読みながら聞くと、若きクィンシーやブラウニーが嬉々としながらレコーディングにいそしむ様子を映画としてみているような錯覚に陥り、本にレコードに何度も没頭してしまった。他にもスタディインブラウンや、ナイトアットバードランドなど、希代の名盤といわれるレコード聴きながらこの本読むの、とっても楽しいジャズタイムでしたよ。しかし、ほんと3年ぐらいしか第1線で活躍していないのに、これ以上のトランペットサウンドを創造した人は過去にも未来にも現出せず、人間的にも酒、ドラッグ、金銭、ノントラブルで皆から愛されたブラウニー。50年の時を経て、まだまだレコード聴かねばならないな、と思った本でした。マイブックシェルフ(左の本棚)に登録しておきましたので、よかったらどうぞ。

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【本】訓録「仁義なき戦い」仁義総研

jingiボクは、「仁義なき戦い」の熱烈なファンである。昭和40年代後半、ボクの小学校時代の通学路、大門口交差点の門にちっちゃな神社があり、そのブロック塀は映画の看板が立っていた。松竹高島、松竹第一、有楽座、文化劇場、鹿児島東宝、当時は2本立てが主流でどれも縦型に上下2作品のポスターがはってあったんだけど、鹿児島東映だけは横長で、そこに「仁義なき戦い」の強烈な色彩感覚の大型ポスターがはってあったのを今でも覚えている。時は流れて大人になり、街の映画通な人々が事あるごとに「仁義なき戦い」ほど日本映画史上の最高傑作はない!と断言するのを聞くに、大学時代に見たときの衝撃はさらにすごかった。菅原文太、松方弘樹、小林旭、成田三樹雄、田中邦衛、梅宮辰夫、金子信雄、この主なキャストだけでもその圧倒的な存在感は、超豪華絢爛、さらに日本映画界になくてはならないバイプレイヤーたちがきら星のごとくスクリーンの中をうごめき、深作欣二監督が壮大なる叙事詩としてこれ(全5作品)を残したことはもうほとんど奇跡的なのである。
 この本は、そんな「仁義なき戦い」を、現代のビジネスシーンに役立つマネジメント論として総覧した本。確かに、上司、同僚、部下、競合先との関係、ネゴシエーションに対する覚悟、行動に対する哲学など、「仁義なき・」に登場する人物は実在の広島やくざがモデルなので、とてもリアリティがあり、納得させられることが多く、さらに、これは笑えるのだ!特に、金子信雄演じる山守組組長や打本会会長のトンデモナイ人物像のおかしさは、酒のつまみにネタは尽きることが無い。しかし、実際のモデルとなったお歴々は、それ以上の豪胆だったとか・・おー、コワ。。
 「仁義なき・」何度でも見たくなる本です。映画、見たこと無い方はまず、映画全5作品ご覧ください。

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【本】ダ・ヴィンチ・コード 上 下

code_002ルーブル美術館には行ったことが無い。興味も沸かなかった。フランス?パリ?キリスト教にまつわる神秘?別に信者じゃないし、それよりニューヨークでしょ。ルーブルよりMOMAでしょ。キリストより、チャーリー・パーカーの・・・
 とんでもない。パリに、ルーブルに、ロンドンに行きたくなるではないか。今の現代社会におけるあらゆる西欧基準は、バチカンがつくったのか?国際ユダヤ組織がつくったのか?この壮大なる価値観の宇宙はいったい何?正直、何も知らないことに気づかされ、恥ずかしささえ覚える。実は、この本のこと知ったのは、先月、当地にピアニストYYがビータでいらして郷土史の先生とRちゃんと一緒に食事したときのこと。YY氏が唐突にこの本のことを語りだしたのだ。氏は、欧州を何度もビータで訪れ、その名所旧跡で行われるジャズフェスティバルに出演し、それらの歴史薀蓄にもお詳しく、氏の著作「ピアニストを****!」シリーズにも度々そのゆかりについて書かれている。その延長で鹿児島の石造り刑務所で・・・あ、ここではその話ではなく、「ダ・ヴィンチ・コード」。本にも欧州の教会寺院や美術作品についておびただしいトレヴィの泉にあふれているわけだが、恥ずかしいかな、「モナリザ」と「最後の晩餐」、そして秘密結社フリーメイソンと十字軍、そしてトンデモ陰謀本に必ずでてくる「シオン議定書」のことぐらいしか知らなかった。YY氏は言った。「美術作品について知っているととっても面白い」と。
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 しかし、そんな知らなくたって「モナリザ」と「最後の晩餐」、そしてフリーメイソンの存在知ってるだけで、十分に面白かったっすよ。年末年始のくそ忙しい中、就寝前の30分の時間で上下巻読了。
 来年、トム・ハンクスが主人公の歴史学者ロバート・ラングドン役で映画化されるらしい。謎めいた殺人、暗号解読、歴史ミステリー、息を呑む急速展開、映画化にはうってつけかも。テーマ的に、新しい大人のインディ・ジョーンズシリーズになりそうな予感。
 しかし、読了した人は決して結末を読んでない人に語ってはいけないな。これは。あー、映画化まで楽しめそう。。

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【本】ナショナリズム

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 著者は早稲田、法政で講師を務める浅羽道明。副題が-名著でたどる日本思想入門-。これは、友人のFT氏(輸入CDを規制する改正著作権法への反対運動の闘士でジャヤマイカ音楽の研究家としても有名人なので名前出してもいいんだろうが・・サイトはhttp://blog.livedoor.jp/dubbrock/)にすすめてもらった本。すすめてもらうとすぐにアマゾン川に飛び込んでワンクリック購入。<コレはそれで結構アブナイと思いつつ、便利。
 小林よしのりの「ゴーマニズム宣言/戦争論」を皮切りに、かつてボクがそれ読んだときの印象をおさらいさせたり、「へぇ~」を連発させたりしながら、真のナショナリスト軍人、石光正清、金田一晴彦による日本の唱歌、それからはじめてきく希代の思想家がぞろぞろ登場し、そろそろ読むのに疲れを覚えた頃(原始日本共産党や労働組合黎明期のナショナリズム思想は興味深い)、本宮ひろ志の「男一匹ガキ大将」の再販されていない本編終了後の壮大なるナショナリズム思想が登場。(本宮自身はあれは、なぐりがき、思い出したくもない、と主張)本宮漫画には思い入れがあるだけに俄然調子が出てくる。さらに司馬遼太郎の意外なる「坂の上の雲」の一面を垣間見た後、小沢一郎、石原慎太郎、そして「沈黙の艦隊」それぞれの今のナショナリズム思想に触れるにつれ理想と夢想が交錯し一挙にリアリティを失ってしまう。この虚脱感、結構好き。

 もう一冊、FT氏にすすめられた「アナーキズム」が待っている。

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【雑誌】日経ビジネスと男のファッション

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 日経ビジネスを年間購読しているが、見開きはファッション雑誌ではなく、日経ビジネスの2004.9.13号。「エグゼクティブファッション指南」という広告特集ページの一部。メンズファッションコメンテータの落合正勝氏の男のファッションに関するコラムに始まり、ビジネススーツ、フォーマル、カジュアル、靴、時計、小物までGUCCI,GIVENCHY,BURVERRY,PAPASなどのブランド広告を交え、実に90Pから125Pまでを割いている。こんな特集が月に1回はあるような。一体どういうこと?
 ボクは中学生の時にメンクラ(「MEN'S CLUB」)の洗礼を受けた街のアイビーリーガーだった。メンクラで服飾の基礎、雑学と文化、男のライフスタイルを学んだ。今でこそ、もうガチガチのアイビーファッションに身を包むことはないが、ファッションに対するスタンスは変わらない。ビジネススーツとフォーマル、和装は全て当時の概念そのままに生きている。おしゃれの基礎とその文化を幼少のみぎりにメンクラを教科書にして学べたことは幸いだった。
 一転、日経ビジネスのファッション特集だが、これを真に受けてこんなブランドスーツから小物までそろえるおバカさんがいたらお目にかかりたい。できるビジネスマンは私はおしゃれですオーラを発せず、おしゃれだ。着るものに対していい加減さがない。仕事と同様、その人の懐にストーンと納まっているものだ。高級品でなくとも、自分らしさとこだわりをもって自分の外装を固めている。特集の落合正勝氏のコラム内にある「おしゃれは相手あってのもの」という概念には大いに同意。VANのくろすとしゆき先生も、ファッションは大人のコミュニケーションツールだ、と言ってたような。解釈を拡げるならば、(別に拡げなくても・・)どんな音楽を好きか、どんな本を読み、どんな映画、芸術作品に触れているか、と同様にどんなファッションセンスを身に着けているかも、人間性を読み解く、人脈の輪づくりのコミュニケーション素材のひとつになろう。
 今、ファッションに色気づき出す中高校生男子の世代に、メンクラが無くて、どうやって彼らは男のファッションを学んでいるのだろうか、心配になる。ファッションを学ぶ機会がないならメンクラを教科書に育ったお父さんから教わるしかない!自分のお父さんがそうでない場合、3つボタン中ひとつがけセンターフックベントのネイビーブレザーを着ている友達のお父さんから学べばよい。さ、親子でファッションを語ろうではありませんか!

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【本】ドクターJAZZ 内田修物語

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 行きつけの久美子さんの店「うげつ」で中山さんから「これ読んどいて」って言われ「あ、内田先生の本、読んだら返します」って答えたら「オレんのじゃないから、久美ちゃんに返しといて」さては自分じゃ買う金がないから久美子さんに買わしたか?自分が読みたい本や聴きたいジャズの新作CDもここ数年中山さんはこんな調子である。でもそれで許されるところが中山さんの役得か。
 内田先生は、日本のいや世界中のジャズミュージシャンから慕われている偉大なるジャズ界のパトロンである。(中山さんもそれに近いが・・・)ボクもジャズミュージシャンのはしくれとして、そんな偉大な人が名古屋で外科医してることぐらいは若い頃から知っていて羨望の存在だった。そして今を去る10年前、1994年の10月、パノニカ20周年パーティで内田先生が来鹿された際、内田先生の薫陶を受けたサックス奏者の森剣治さんからボクの携帯に「今、内田先生といるから、来ない?」と呼び出しがかかり、「ハイ!すぐ行きます!」もう二つ返事で大衆居酒屋分家無邪気に駆けつけた。学生のとき、エルビンジョーンズと一緒にメシ喰うから来い、と新聞社の人に呼び出されて以来のトキメキだったなあ。のれんをくぐると、小さなテーブルで森剣さんと帽子かぶった内田先生がおいしそうに焼酎飲んでる。知らない人から見れば鼻ひげ生やした怪しげなおっさんと初老のおじいちゃんが仲良く飲んでるの図にしか見えない。しかし、ボクにとってはその初老のおじいちゃんは神様みたいなひとだった。
 もりけんさん「おー、もりぶー、こっちこっち。先生、ドラムやってる森田君」「もりたこういちろう、です。。」緊張しまくり。だって目の前で飲んでるのは、あの伝説の銀巴里セッションを録音したり、世界中のジャズミュージシャンと親交深い、内田修先生。緊張しまくってて、先生がきびなごを「美味いねー」と言いながら喰ってたことと、なんか「勉強しなさいよ」とか言う意味のことをおっしゃってくれたことと、そのときの映像しか記憶にない。
 そんなボク自身の内田先生との思い出だが、あらためて本書で先生の業績を振り返ると、そのエネルギーたるや驚嘆に値する。一線の外科医として活躍する傍ら、12000枚を超える膨大なるジャズコレクションとライブ運営活動をされただけでもすごすぎる業績なのに、なんと鈴鹿サーキット黎明期の1960年代、レーサーとして活躍していたのだ。それだけではない、卓球に野球にゴルフに、美食探求にそしてミュージシャン顔負けの酒豪ぶり。なんと、そのおだやかなお顔からは想像できないスーパーマンぶりである。
 極めつけはお医者さんを勇退され、病院も閉院され、膨大なコレクションや資料の数々を岡崎市に寄贈することで長年の夢であったジャズ博物館を実現させてしまったことである。
【内田修ジャズコレクション】http://www.uchida-jazz.jp/
 本書の読了後、このホームページを見て、思ったのは中山さんのことであった。中山さんも内田先生まではいかないが、日本のジャズシーンを牽引されてきた一人だ。ボクらは中山さんのおかげでジャズ楽しんでられるし、これまでずいぶん貴重で楽しい思いもさせてもらった。でも、ボクらは中山さんになにかしてあげただろうか。内田先生の数々の偉大なる業績の影には、相当な内田先生の周囲の支援者の努力があったこと、想像に難くない。旧パノニカで育ったボクらは中山さんに何をしてあげられるだろう。いつまでも元気でいて欲しい、と願うだけでいいのだろうか。中山さんのことを思い、ちょっと切なくなってしまった読了感であった。


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【本】千年医師物語Ⅰペルシアの彼方へ

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 この本は、7月に平成私学校というセミナーで講師としていらっしゃった古川洽次三菱自動車副会長に昼食時、他の塾生が質問した際、オススメの本として教わった本。作者はノア・ゴードンといってヨーロッパではベストセラー作家らしいがボクにとってはお初。それにしても、なぜこの本を読み始めたかって言うと、紹介してくれた古川のおじさん、今をときめく悪名高き三菱自動車の副会長よ。で、ことしの総会時のゴタゴタのなか就任したばっかりなんだが、就任理由が実に振るっていた。「三菱自動車の社員の子供たちがいじめられていると聞いて、それをなんとかしたかった。」ジーン、感動した!そんで、一連の不祥事にはコンプライアンス(法令順守)最高責任者として最前線で気を張っていらっしゃる。こんな感じ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040826-02012399-jijp-bus_all.view-001
 そんな古川のおじさん(ほんと厳しくも気の優しいおっさんって感じなのであえておじさん呼ばわり)の趣味は料理、ってなわけで俄然、このおじさんが好きになり、そんな人がオススメの本なら面白いに違いない!とふんでセミナー会場からシグマリオンで即座にアマゾン川に飛んで即購入した。
 
 人の手に触れるとその病気の状態が即座に感じられるという特殊感覚をもつ主人公のロブが医学を学ぶためイングランドからペルシアまで旅する物語。前半の外科医兼理髪師として親方と二人三脚で徒弟奉公しながらイギリス中を旅する話は、曲芸しながら人を集め、偽薬を売りつけ適当な診察しながら修業していくっていうスリルに満ちた話で、自分の不思議な能力と親方のずるがしこさと人の良さに悩み苦しみながらロブが少年から大人になっていくという没頭できる類のない面白さ。しかし、しかしである、、親方が死んでフランスに渡り、いよいよペルシヤに内科医になる勉強に行く途方もない旅がはじまるやいなや、ややこしい登場人物名とキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の複雑怪奇極まりない信仰の違いによる文意解釈力が求められ、読破するのがつらくなってきた。あー、結局492ページ、読むの3週間もかかってしまった。やはり古川のおじさんレベルにある方の読書力には及ぶべくもないのか??  
 書中にユダヤ商人の世界戦略の一端を垣間見る事例が随所に記載されていて、古川のおじさん(元三菱商事代表取締役副社長でもある)の国際感覚や、かつての商社魂をもってしてその琴線に触れたのかもしれないが、いやー、自分の知的レベルの低さを痛感しました。Ⅰで上下刊あってⅢ部まであるって・・・Ⅰの下巻も一緒に買ったけど、読むの躊躇してます。。無理して読むこたーないすね。読まなきゃならん本が毎月積み重なっていってる状態だし。さー、次いこー、次!


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【本】侵略の世界史

sekai
バスの待ち時間にbookoff寄って100円本を買うつもりがレジで350円であることに気づいたいわく付きの本。清水馨八郎(けいはちろう)という千葉大名誉教授が書いてるんだが、冒頭は神国日本を謳い、なんだかなー??右翼教授のトンデモ本か?と思って読むのやめようかと思ったが、1492年コロンブス前後に始まるヨーロッパ白人による侵略の歴史は、結構本質を突いてそうでそのまま読み通してしまった。フィリピンなんて国名、スペイン人がこの島々を制圧したときのスペインの国王の名前なんよ!なんと先住民に失礼な!豊臣秀吉が朝鮮半島を完全制圧してたら、ヒデヨシとかいう国名になってたんか?ありえない。。特に19世紀後半アジアにおいてなぜ日本だけが独立国足りえたかという異色の国民性、とか、ヨーロッパ大国とアジアの植民地の距離間と人種の違い、そしてその殖民地の独立発展と本国の凋落が同期していること、日本の植民政策は本国近隣、同民族に対してのもので、元殖民地独立発展と本国発展が同期していること、など、ナルホド・・と思う箇所が多々あった。時に左派勢力への辛辣極まる過激な論評など、オイオイ、という場面はあるが、締めは今、日本は独立国足りえているか?との問いかけ。んー、難しいですなー。。白洲次郎の日本国憲法翻訳時のエピソード
http://mojazz.air-nifty.com/molog/2004/07/post_10.html
を聞いても、やっぱり日本はアメリカにいいように翻弄され、日本人が日本人であることをアイデンティティを捨て続けてきてるのかなー?という気分になります。でも、それをアメリカのせいにするのではなく、それも日本人の恥ずべき国民性として受け止め、日本人自身が今後どうして行くかが大事なのかな?と考えてみました。

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白洲次郎

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白洲次郎って知ってるかい?今、ボクが代表的日本人を3人あげよ、と言われて答えるのが、西郷隆盛、盛田昭夫、そしてこの白洲次郎だ。前の二人は説明省略。白洲次郎は、むかーし、なんかのメンズファッション誌で、日本で最初にジーンズをはいた男として知った記憶があったきりだったんだけど、今あらためてこの本読むと、白洲次郎のカッコよさに奮い立たされるわけである。1902年に芦屋の良家に生まれたやんちゃ坊主が高校卒業と同時にケンブリッジに留学し、実家から送金される法外な仕送りで高級スポーツカーを乗り回し、レースに明け暮れる毎日を9年間過ごした後、日本に帰り英字新聞や貿易会社で世界中を渡り歩き仕事をする。そしてアメリカとの戦争が始まると、すぐに日本は負けや、と悟って仕事をやめ、妻と一緒に田舎生活で自給自足生活に入る、ときに白洲38歳。38歳で隠居ですよ!しかし、終戦後、貿易会社時代にイギリスで盟友となった吉田茂首相に呼び出され、マッカーサー占領統治下の政府との橋渡し役に。そしてアメリカの押し付けた新憲法英文草案を見て「日本は負けたが奴隷にはならん!」と激怒。しかし白洲の修正草案は却下され、失意の中でアメリカが勝手ににつくった英文新憲法を日本語に訳すのだ。そして1951年のサンフランシスコ講和条約締結後の吉田首相演説も当初英語で予定されていたが、アメリカに迎合する必要なしとして日本語での演説に変更させた。それ以降は、東北電力の会長や軽井沢ゴルフクラブの理事長を努め、1985年に死去。キングスイングリッシュで占領軍と対峙し、ツィードのジャケットなんて3年軒下で雨ざらしにしてから着るものといったイギリス仕込みのブリティッシュトラディショナリストだが、日本人である事を誰からもどこからも曲げずにその信念を貫き通したところに、西郷、盛田、共通の日本人的で崇高な国際力を感じる。しかしこの本、写真が多いんだが、あまりのファッションセンスのよさに周りの普通の日本人たちとのギャップが、さらに白洲次郎のスゴサを浮き彫りにする。カッコよすぎるこのオッサン。

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マイケルムーア「アホでマヌケなアメリカ白人」

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映画「ボーリングフォーコロンバイン」で完全にノックアウトされて、マイケルムーアにはまり、「華氏911」が公開されるの楽しみでしょうがなく、あのユーモア溢れる批判精神を本でも感じたく、読んだわけ。
でもなー、なんだかなー。コレは。。映画とはまったく別人のような感じがしなくもない。訳が悪いのか?んー、マイケルよ。お前もアホでマヌケなアメリカ白人なんだよなー結局。ブッシュと同じ狢。ちょっとマイケルに対する印象、見方を変えざるおえない本だが、「華氏911」も見に行き、今後も彼を追っかけるんだろうな、きっと。はは。

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「坂の上の雲」司馬遼太郎

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日露戦争100年、現代ビジネスマンのバイブルと化した感のある司馬遼の「坂の上の雲」だが、著作論評はさておき、時代についてまだ関係者の子孫が多数存在していることもあり、ヘタなことは書けないはずだが、優秀な人物、アホバカマヌケな人物この対比がかなりきわどいよなあ。この辺の対人マネジメントが描かれてるところが中小企業の経営者にうけてるのかなかな?特に明治の軍人スバラシイ、昭和の軍人トンデモナイといった感じの表現は個人的にはちょっと司馬遼・・そこまで言わんでも・・という感じがしないでもない。歴史家の加来耕三氏
http://www.kaku-kouzo.com/
の講演会を先日聞いたが、氏にによると、「司馬さんはウソばっかり」とのこと。まあ、歴史小説ってあくまで小説だからなあ・・とか思ったが、ん?でも待てよ、歴史小説ってノンフィクションじゃないとすると、実在の人物の実名で書かれてるの、それ小説ってこと、ん?ん?何かヘンだ。そのへんのこと、加来さんの講演会の打ち上げで聞きたかったのだけど、お姉ちゃんたちと盛り上がってるうちに忘れてしまった。。
しかし、ま、昔の人ってホント、凄いとしか言いようのない、戦争が日常だった時代が3代前は普通だったわけで、小説として読むかノンフィクションとして読むか、読者個人の感性次第か。地上デジタル放送が始まる2006年のNHK大河ドラマでどうなるか?

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エスキモーに氷を売る

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NBAで万年最下位のニュージャージーネッツの社長に就任した著者が、ジャンプスタートマーケティングというマーケティングの黄金律を駆使し「チケットを完売する」ことに執念を燃やし続けたビジネス書。しかし、面白い。一挙に読破してしまった。商品を売るのに必要なのは、商品力を高めることではないのだ!一見信じがたいスローガンだが、著者はネッツの選手の補強や強化を図ることなくあの手この手でネッツのチケットに価値を注ぎ込み、顧客との関係を高め、完売を達成していく。すると、なんと万年最下位のネッツが強くなったのだ!商品力を高めた結果、売れたのではなく、売った結果、商品力が高まったのだ!営業だけでなく、企画、顧客支援、経営、あらゆるマネジメントに携わるミドル、若手ビジネスピープルにとって勇気の湧くエピソード満載、とにかく明日からの仕事が楽しくなること請け合いの書。クレージーにやろう!

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