・2011年11月23日(祝・水)18:30~20:30
・鹿児島市明日の地図にて
・お客様:14名!
・出演:實吉国盛(吹奏楽器、声)、森田孝一郎(膜鳴楽器、声)
今回、共演させていただいた芸名ちゃんサネこと實吉国盛さんは、かつて1980年代の東京アンダーグラウンドアートシーンで活躍されたフリージャズプレイヤーであり、俳優。今は故郷の枕崎に戻られ、地域を愛する芸能人としてテレビ、ラジオやイベントなどでご活躍されておられます。
そんなちゃんサネさんと、いろんなつながりがつながり合って、念願のフリージャズライヴをさせていただきました。テーマは「日本原人」。我々日本人が、この狭い国土ながらお互いを慈しみあい悠々とその独自の和の文化をはぐくみ、飛翔させていく過程を、ジャズの命である即興でお客様方と共に表現していこうと、イメージしました。
1曲目は「OH!NO!」。日本の伝統文化芸能である能・狂言に敬意を払い、その誕生と発展、そして展開、解放を表現いたしました。2曲目は「2011年宇宙の旅」。人類の起源たるルーサーがモノリスとの出会いによって、日本原人として成長していく過程をあらわしました。3曲目は、1曲目、2曲目でかなり困惑しながらも、だんだんとこれらの世界観を共有しはじめたお客様方と一緒に歌う美しいスローバラード。この落差がなんとも!!
休憩はさんで後半は、お客様方にも楽器を配り、音楽と言葉の起源たるコール&レスポンス大会から「宇宙と大自然の風景」を経由して総踊りまで、ボク自身もお客様方もあっけにとられながら音を出し、うたい、笑った2時間。
演奏者側が想起するジャズの表現手法は、トラディショナルからフリーまで、実に幅広く、しかし聴き手にとってのそれは実は狭いことが多く、そのギャップが快感を湧出させるか、不快感を伴わせるか、常に前者が求められるわけですが、今回のようなフリージャズ表現手法は、演奏者側も聴く(見る)側も、双方がそれぞれ持つジャズに対するイメージ(固定概念)を取り払い、演奏者がジャズがジャズたる命の即興に、細心最大の集中力を投入しなければ、往々にして聴く側を快ではなく不快に導きかねない、危険な表現手法になることとなります。
そういう意味では、今回のライヴは、ボクのジャズ観における「真の自由な即興における芸術とは?はたまたエンターティメントとは?」という大きな課題に取り組んだとてつもない挑戦でした。
正直、フリージャズの音の中に自分が演奏者として身を置けることは大きなよろこびであり、とてつもない快感です。元来、フリージャズは演奏者側の個人的な情念にのみそのエネルギーが偏在する傾向がありましたが、ボクの演奏するフリージャズの音像は、ライヴの現場における、お客さんたちを巻き込んだフリージャズストームの生起をイメージしています。循環と即興によるアフリカンミュージックへの回帰です。(思いっきり日本人ですが・・・)
その端緒たる今回のライヴができたことは、とても大きなよろこびであり、新たな挑戦しがいのあるジャズができるウキウキワクワクがさらに増幅していく感じで、今後も楽しみです。
フリージャズ言語を語れるちゃんサネさんとの出会い、こんな危険な前衛ジャズに場所を提供してくださった明日の地図さん、そして貴重な体験を共有してくださった14名のお客様方に、大感謝です。
次回も、是非、ご参加ください。
その他の危険な動画は、ちゃんサネさんのサイトからどうぞ!
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