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【映画】花と蛇

hanahebi
 今年の春頃だったか、会社の近くのそばやで昼飯喰いながら「週間現代」読んでたら目を疑う写真に目を奪われた。そこには杉本彩がふんどし姿であら縄に縛られ苦悶の表情に身をよがらせている写真が数ページにわたって掲載されており、絵自体は単なるSMの緊縛写真なのだが、ダリや田中一村の絵画に見られるような鋭敏極まりない狂気的な芸術作品に触れたような錯覚に陥ってしまい、一発でやられてしまった。それは、官能SM小説の鬼才、団鬼六原作の「花と蛇」という映画のスチールだった。それ以来、この映画が見たくて(もちろん18禁、結局当地では封切されなかった)ときおり公式サイト(http://hanatohebi-movie.com/)をのぞき、ネット上の情報をあさり、ついにレンタル開始されたことを知りTSUTAYAに走った。
 TSUTAYAに入るなりドキドキ・・探す時間がもったいなかったので、そばにいた女子店員に堂々と「杉本彩の「花と竜」ありますか?」店員「花と竜ですか??杉本彩?」チガウ!緊張のあまり仁侠映画の名作「花と竜」をリクエストしてしまった。あれは確か明治の頃の門司が舞台で、健さん主演で・・そんなこたー、どうでもいい!「花と蛇です。SMの・・」店員「あー、それならココ、あ、切れてる、、DVD返却なかったか見て来ますね(^_^)」待つ間、パッケージの杉本彩の姿態を凝視し続けていると、「おー、○○○ー!」なんと高校の同級生、しかもめったに会わないやつから声をかけられる。なんなんだよ。なんで、よりによってこんな場面であうわけ!?手短に別れる。店員がケースに入ったDVD持ってきてとっとと金はらって自宅に。血圧はゆうに180行ってたかも。
 夜、家族が寝静まるのを待つ。はよ、寝ろ!寝たか?寝たみたい。もう心臓バクバク。シアタールームに入り、エアタイトドアをガチと閉め、遂に上映開始だ。自宅で映画見るのにこんな緊張感ははじめて。突然の家族の侵入に対処できるようリモコンの■ボタンに常に人差し指を置いての鑑賞。
 大会社の社長(野村宏伸)婦人で世界的タンゴダンサーの杉本彩が、95歳のフィクサーの欲望のわなにはまり、脅されながら裏社会のセレブたちにSMショーを強要され、次第に・・・・
 見るものの心理にグサリと突き刺さる、衝撃的なシーンの連続。まゆがひそまりっぱなし。正直、SMショーに引きずりこまれていく過程は、コワイ。怖すぎる。しかし、杉本彩が異常に美しい。ショーが過激になるにつれて美しさを増す。監督の石井隆っつーおっさんも、杉本彩と徹底的に本物のSMにこだわったというだけあってはんぱじゃない。DVDに収録されている舞台挨拶で、撮影現場を訪問した原作者団鬼六に「やりすぎだ。腰ぬかして、すぐに帰ろうと思った。」と語らせている。それぐらい、この映画、いいか悪いかを超えて、なんか美しくもえげつなくも見てはならないものを見てしまった罪悪感が満足感として残る映画。見た人みんながそうではないだろう。相当な嫌悪感を感じる人が大部分だと思う。この作品を見るのも自由だし、何を感じるのかも自由だから。
 同じくDVDに杉本彩のインタビューが収録されている。ここで杉本のプロ根性、芸能界、日本社会に対する相当なる反体制、反骨精神を感じ取れて、ますますボクより2歳年下のずいぶん大人な女性に惚れ込んでしまう。しかし、ことSM自体への感想については、本音を吐露せず優等生の模範解答に終始したのが残念だった。やはりここで本音(もしかしてSMに対するネガティブな・・)を吐露すれば、あれだけ身体を張って本気で演技した作品に対するリアリティが失われることを恐れたのだろうか。。本人のみぞ知るであろう。一度会ってみたい。

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