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白洲次郎

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白洲次郎って知ってるかい?今、ボクが代表的日本人を3人あげよ、と言われて答えるのが、西郷隆盛、盛田昭夫、そしてこの白洲次郎だ。前の二人は説明省略。白洲次郎は、むかーし、なんかのメンズファッション誌で、日本で最初にジーンズをはいた男として知った記憶があったきりだったんだけど、今あらためてこの本読むと、白洲次郎のカッコよさに奮い立たされるわけである。1902年に芦屋の良家に生まれたやんちゃ坊主が高校卒業と同時にケンブリッジに留学し、実家から送金される法外な仕送りで高級スポーツカーを乗り回し、レースに明け暮れる毎日を9年間過ごした後、日本に帰り英字新聞や貿易会社で世界中を渡り歩き仕事をする。そしてアメリカとの戦争が始まると、すぐに日本は負けや、と悟って仕事をやめ、妻と一緒に田舎生活で自給自足生活に入る、ときに白洲38歳。38歳で隠居ですよ!しかし、終戦後、貿易会社時代にイギリスで盟友となった吉田茂首相に呼び出され、マッカーサー占領統治下の政府との橋渡し役に。そしてアメリカの押し付けた新憲法英文草案を見て「日本は負けたが奴隷にはならん!」と激怒。しかし白洲の修正草案は却下され、失意の中でアメリカが勝手ににつくった英文新憲法を日本語に訳すのだ。そして1951年のサンフランシスコ講和条約締結後の吉田首相演説も当初英語で予定されていたが、アメリカに迎合する必要なしとして日本語での演説に変更させた。それ以降は、東北電力の会長や軽井沢ゴルフクラブの理事長を努め、1985年に死去。キングスイングリッシュで占領軍と対峙し、ツィードのジャケットなんて3年軒下で雨ざらしにしてから着るものといったイギリス仕込みのブリティッシュトラディショナリストだが、日本人である事を誰からもどこからも曲げずにその信念を貫き通したところに、西郷、盛田、共通の日本人的で崇高な国際力を感じる。しかしこの本、写真が多いんだが、あまりのファッションセンスのよさに周りの普通の日本人たちとのギャップが、さらに白洲次郎のスゴサを浮き彫りにする。カッコよすぎるこのオッサン。

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まさに、彼がプリンシプル。


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» 『白洲次郎的』 勢古浩爾 (04) [わしLOG]
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